1期工に鹿島で着手
オーストラリアに本社を置く不動産開発レンドリースと、インターネットインフラを事業展開するシンガポールのプリンストン・デジタル・グループ(PDG)は13日、さいたま市北区日進町2丁目に新築する大規模データセンターキャンパスの地鎮祭を現地で行った。1期工事を2024年内に終える。設計を日建設計(千代田区)、施工は鹿島(港区)が担当する。
開発地は、さいたま市北区日進町2-1917(地番)。自動車部品メーカーのマレリから取得した敷地3・3haを段階的に開発する。
1期工事の敷地は、旧マレリ本社西館の解体跡地に当たり、延べ床面積3万㎡程度を先行整備する。最終的に総延べ床面積は6万㎡以上、最大受電容量が100MW相当となる。
レンドリース・データセンター・パートナーズ(LLDCP)が施設を建設し、設備関係を運用するPDGに長期間リースする。レンドリース側の開発総額は8億豪ドル以上、PDGの純投資額では10億米ドルを見込む。
レンドリースは「本プロジェクトが、日本国内のデータ通信能力を向上させ、デジタル・レジリエンスを改善するという日本政府の計画を後押しする」とコメントしている。