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茨城県鹿行農林事務所

県鹿行農林事務所22年度主要事業/川尾池改修に2億/北浦や麻生は排水路工

2022/06/15 日本工業経済新聞(茨城版)

 農地、用排水路、農道などの農業生産を支える基盤整備を進める県鹿行農林事務所土地改良部門。2022年度からの新規事業には農村地域防災減災事業として川尾池の改修を掲げる。25年度までの4カ年を事業期間とし、本年度は詳細設計を行う計画だ。総事業費は2億1500万円を見積もる。経営体育成基盤整備事業では引き続き北浦地区や麻生東部地区地区でパイプラインや排水路工を進める。畑地帯総合整備事業では豊郷台地区の2haを対象に伐採工に着手する。

【川尾池改修】

 本年度は詳細設計や測量業務を進め、順調ならば工事に着手したい考えだ。事業費は2億1500万円を見積もる。本年度から4カ年程度かけ、防災重要農業用ため池に指定されている川尾池の取水工や護岸工事を推進していく。

 川尾池は造成から40年以上が経過し、堤体の崩壊や法面の浸食が進んでいる状態。外周が約580m。受益面積は31・3ha、防災受益面積については10・5ha。

 【経営体育成基盤整備事業北浦地区】

 新規採択された地区で排水路整備などに着手する。22年度は農業用排水路の総延長2909mのうち、延長1・3㎞で老朽化した箇所の改修などを実施。

 同事業の計画期間は27年度までの8年間。総事業費7億1600万円を投入し、受益面積46・2haで区画整理工(16・2ha)、用水路工(L16・9㎞)、排水路工(L2・9㎞)、暗渠排水路工(29・6ha)を整備する。

【経営体育成基盤整備事業麻生東部地区】

 既存施設の老朽化に伴い、経営体育成基盤整備事業麻生東部のパイプライン敷設替えを進めている。管種については塩ビ管で、管径は75㎜程度を見込む。近く一般競争入札で工事4件を発注する。工期が8カ月。

 麻生東部全体面積は302・5ha。10~26年度が事業期間で、総事業費は21億2530万円。

【畑地帯総合整備事業豊郷台地区】

 区画整理や幹線道路、排水路整備工を進め、農作業や集出荷の効率化を図る。22年度は埋蔵文化財調査のための伐採工を実施。近く2haを対象に指名競争入札で発注する。21年度には区画整理実施設計や幹線道路・流末排水路の測量を行っている。

 同地区は鹿嶋市のほぼ中央に位置する丘陵地の畑地。未整備であることから区画が不整形で現況道路が狭あいとなっている。排水路についても未整備となっている。


【写真=川尾池(潮来市)の改修に着手する】

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