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24年度以降に実施設計/旧古ケ崎浄水場の解体/県企業局

2022/06/17 日刊建設タイムズ

 県企業局は古ケ崎浄水場の跡地活用に向け、年度内に構造物撤去に係る基本設計をまとめ、2024年度以降、実施設計と工事を順次進めていく方針だ。14日には「旧古ケ崎浄水場構造物撤去工事に伴う基本設計業務委託」の指名競争入札手続きを開始した。29日と30日に入札書の提出を受け付け、7月1日に開札する。委託期間は23年3月22日まで。基本設計業務においては▽全ての構造物および地下埋設物の解体・撤去▽杭以外の解体・撤去▽地上部の構造物のみの解体・撤去――の3案について、概算事業費を比較検討するなどして整備方針を固める。

 古ケ崎浄水場は1940年の稼働開始。老朽化に伴い、2007年10月にちば野菊の里浄水場に機能を移して廃止された。

 土地は松戸市古ケ崎951の敷地面積2万2753㎡で、企業局の所有地。市街化区域、第2種住居地域、第1種高度地区に該当し、建蔽率60%、容積率200%。跡地の活用方法については検討中。

 主な構造物は▽管理棟=RC造2階建て、延べ床面積約375㎡▽沈殿池=RC造、幅9m、長さ36m、有効水深3・8m▽ろ過池=RC造、幅5m、長さ8m、高さ3・3m▽配水池=RC造、有効容量2175m3/日×2池、同1260m3/日×1池▽薬注棟=RC造2階建て、延べ床面積約148㎡▽排水処理棟=S造+RC造平屋、床面積約441㎡▽急速ろ過池=RC造、幅6・76m、長さ10・4m、深さ不明▽沈殿池(増設)=RC造、幅16m、長さ16m、有効水深4・72m▽配水池(増設)=RC造、2500m3/日×4池▽ポンプ室=RC造、規模不明。

 場内配管は、ちば野菊の里浄水場の送水管として使用されており、外周道路への切り回しを進めている。

 開削工法により、1・5m程度の深さにφ700㎜のダクタイル鋳鉄管NS形を新設するもので、約62mの布設工事を「旧古ケ崎浄水場内古ケ崎~小金原線φ700㎜配水管布設替工事」として、日本サービスが施工している。残る約92mの布設工事については年度内の発注を予定。

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