みなかみ町が取り組む産学官連携まちづくり事業で、旧一葉亭(湯原701)の解体に対して工事費6億2081万2000円を6月補正予算で計上した。工事は6月下旬から7月上旬に一般競争入札による発注が見込まれる。
2016年に閉館した旧一葉亭はRC造地下2階、地上7階のホテル。建物の保有者は町となる。
解体工事は、臨時議会などで承認を得た後に工事契約となる見込み。工事費に、観光庁から採択を受けた「地域一体となった観光地の再生・観光サービスの高付加価値化事業」の交付金を充てる関係から、2023年2月末までの解体完了が条件となる。町では、7月下旬に交付金を受けるための申請手続きを行うとしている。
産学官連携まちづくり事業は、水上温泉街の景観と賑わいを阻害している、閉業した旅館やホテルなどの解体や利活用を検討するもの。
旧一葉館解体後の具体的な活用方法は未定としているものの、町では豊かな自然を体感できるような施設を検討していきたいとしている。なお、詳細なスケジュールや内容については協議を行いながら進めていくこととなる。
このほか、6月補正予算では、町道高日向小日向線の法面工として道路新設改良費2510万円、猿ヶ京温泉幹線の法面補修と水路改修へ道路維持費1000万円、橋梁長寿命化工事設計業務委託料260万円などを計上している。
なお、一般会計予算に6億8927万800円を追加し、総額を151億5028万円とした。