県土木住宅課は2日、県営住宅におけるアスベスト含有吹付け建材の使用状況を公表した。すべての団地を目視や図面で調査した結果、吹付けアスベストはなかったが、アスベストが含まれている可能性がある「吹付けひる石」を使用している団地が14団地100棟1767戸あった。引き続き14団地を対象にサンプル調査(1団地あたり1戸~3戸)を行い、現在までに4団地で確認している。
そのうち、ひばり(土浦市)、手代木(つくば市)の2団地はアスベスト重量比が1%以下と微量。今後は詳細な分析調査を進めるとともに、ビニール系の素材などで天井全体を覆う「膜天井」を施工していないため、同工事を施工する。
また、六番池(水戸市)、会神原(水戸市)の2団地は、重量比最大1・8%のアスベストを含有しているが、室内環境調査の結果は1リットルあたり0・2本以下と一般の大気中と同程度だった。膜天井は施工済み。
さらに、東山(水戸市)、もみじが丘(ひたちなか市)、上田沢(日立市)の3団地では、アスベストはなかったが、膜天井が未処理のため、同工事を実施する。
その他、桜ケ丘(水戸市)、土合ケ原(神栖市)の2団地では現在、サンプル調査を実施している。膜天井は、土合ケ原は施工済みで、桜ケ丘は未処理。