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長野県特別支援教育課

基本計画検討にコンサル参画/週明けにもプロポ開始/単体または3者以内JV条件/松本、若槻養護校整備

2022/06/24 長野建設新聞

 県教育委員会特別支援教育課は、松本養護学校(松本市今井)と若槻養護学校(長野市長野市上野2丁目)の改築・改修に向けた基本計画の策定に当たり、建築コンサルタントの参画を決め、事業者を公募型プロポーザル方式で選定する。2件とも週明けに手続きを開始する予定。

 「施設整備事業基本計画策定支援業務」として発注するプロポの参加要件は2件共通で、①県入札参加資格の建築コンサルタント(同等資格を含む)を有する1級建築士事務所②単体または3者以内で構成するJV③公共性を有する建築物で延べ1000㎡以上の新築、増築、改築の設計実績④単体またはJV代表構成員は、管理技術者に「公共性を有する建築物で延べ1000㎡以上の新築、増築、改築の設計実績(管理技術者または担当技術者(建築意匠)としての実績)」を有する1級建築士を配置⑤単体またはJVの代表以外の構成員は、建築(意匠)主任担当技術者に「公共性を有する建築物で延べ500㎡以上の新築、増築、改築の設計実績」を有する1級建築士を配置―など。地域要件は設けず、2件に重複して応募することも可能。

 2件とも資料提出期限は8月上旬、プロポーザルは10月中旬を予定。特定後、2023年5月31日の履行期限(債務負担行為設定済)で業務を委託する。発注規模は税込み予定価格2000万円未満。その後の基本・実施設計についても本業務の事業者へ委託することを想定している。

 松本養護学校は03~06年度にかけて一部校舎の内装や屋根、給排水設備の大規模改修を行っており、継続して使用できる部分もあることから、既存校舎を最大限有効活用しつつ、必要な増築を含めた施設整備を行う。今回発注する業務の業務概要には「施設整備(改修約440㎡、解体約3600㎡、新築約8300㎡)に係る基本計画の策定支援」と記載する。21年度の児童生徒数は203人。

 一方の若槻養護学校は、1971年度にLS造で建てられ、76年にRC造2階建ての新校舎を増築。主にLS造で建築された校舎は老朽化が著しく、また教室の狭隘化、体育館や給食設備の未設置といった課題もあることから、全面改築を検討する。業務概要には「施設整備(新築約6900㎡、解体約2100㎡)に係る基本計画の策定支援」と記載する。2021年度の児童生徒数は42人。

 着工や開校の時期は未定で、基本計画の作業において検討する。

 なお、プロポーザルに係る現地説明会を各案件2回開催する。日程は松本養護が7月6、8日、若槻養護が7月4、5日。申し込み方法などはプロポーザル実施要領に記載する。

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