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県企業局、芳賀第2の協定に3社、ATJ、NN商事、山王テックが調印

2022/06/24 日本工業経済新聞(栃木版)

 県企業局は23日、芳賀第2工業団地(芳賀町下高根沢)の第2期分譲内定企業と予約協定を調印した。①オートテクニックジャパン(芳賀町、髙田隆幸社長)1街区5・59ha②エヌエヌ商事(宇都宮市、七井伸之社長)4-1街区0・95ha③山王テック(埼玉県和光市、吉岡勇社長)4-2街区0・97ha-が内定。分譲契約と土地の引き渡し予定は2022年12月中旬。オートテクニックジャパンは第1期計画(23~24年度)で研究開発棟、エヌエヌ商事は物流倉庫(22~24年度)、山王テックは4輪開発研究所(24年度)を建設する。

 予約協定書に調印した平山浩之企業局次長は「人口減少、少子高齢化、自然災害激甚化、感染症の中、優良企業を誘致。本県経済の持続的発展と地域経済の活性化に大きく寄与すると確信している。今後ますますの発展と皆さんのご健勝を祈念する」とあいさつ。

 オートテクニックジャパンの1街区は、親会社のニッコンホールディングス(東京都中央区、黒岩正勝社長)が取得する。第1期計画で3~4階建て延べ約8500平方mの事務所兼試験研究棟、2階建て約7000平方mの研究開発棟の建設を計画した。

 その後、5年程度の間隔で第2期計画では2階建て延べ約7000平方mの試験研究棟、第3期計画では2階建て延べ約3600平方mの先端技術開発センターの建設を視野に入れる。モビリティー分野の急速な技術革新に対応できるよう準備を整える。

 髙田社長は「芳賀工業団地で2輪、4輪、汎用、品質サポートを展開している。より技術力を高め、急激な変化に対応したい」と抱負。親会社の黒岩社長は「自動車業界にもカーボンニュートラルの波が押し寄せている。国家、社会に尽くすのが使命」と語った。

 エヌエヌ商事はS造3階建て延べ約5000平方mの総合物流配送倉庫を建設。1階は食品庫とスーパーマーケットへの個包装スペース、2~3階は家具・家電倉庫。配送網は県内全域と近県を想定。物流業務の拡大を目指し、25年春の稼働開始が目標。

 七井社長は「清原工業団地に本社を構える物流業であり、県内2カ所、県外2カ所に営業所を持つ。芳賀町に生まれ育ったこともあり、故郷に恩返しをしたい。物流倉庫を建設し、雇用の安定に微力ながら貢献する」と決意を述べた。

 山王テックは本田技研工業が相手先の4輪開発3次元データ設計開発研究モデリングの新社屋を建設。規模はRC造2階建て延べ約5689平方m。1階はアスファルト平面駐車場部と続くピロティー形式。付属棟はRC一部S造延べ約76平方m。

 吉岡社長は「1981年に埼玉県和光市で操業し、86年から本田技研工業の図面や特許管理を任されている。90年に芳賀台に進出し、昨年には創業40周年を迎えた。栃木、埼玉、三重の3県に拠点を持つ。仕事を通じ、貴県の産業発展に貢献する」と誓った。

 芳賀第2工業団地は開発面積22・7ha、分譲面積17・7ha。第1期分譲で2街区4・62haに物流業の日新(横浜市中区)、3街区5・55haに製造業の東洋濾紙(東京都中央区)が進出し3社の内定で分譲は終了。芳賀・高根沢工業団地、芳賀工業団地に隣接する。

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