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アスベスト除去を下旬/除却工事は2分割、8月と10月公告/松本平広域公園陸上競技場整備

2022/07/06 長野建設新聞

 県施設課は松本平広域公園陸上競技場整備事業(松本市今井)で、本年度に既存陸上競技場の除却工事を実施する。本工事に先立ちメインスタンド(RC造3階建て、9723㎡)のアスベスト除去工事を7月下旬にも公告する。本工事はメインスタンドとバックスタンドの2件に分割し、メインスタンドは10月、バックスタンドは8月の公告を予定している。

 メインスタンドのアスベスト除去工事は5日の建設部建設工事請負人等選定委員会で入札参加資格が決定。入札方式は総合評価落札方式(工事成績等簡易型)。参加基本要件は解体844点以上、県内本店。開札予定時期は8月中旬で、工期は約180日。発注規模は税込み予定価格1億6000万円以上5億円未満。

 参加者には実績要件で「RC造(SRC造)で3階建て以上の建築物の除去工事(石綿含有仕上塗材の除去を含み、石綿含有成形板等の除去を除く。以下同じ)又は同規模以上の建築物の解体もしくは改修工事でアスベスト除去工事の施工実績」を求める。また技術者要件で、元請において特別管理産業廃棄物管理責任者、主任(監理)技術者として「解体工事施工技士かつ1級建築施工管理技士」又は「解体工事施工技士かつ1級土木施工管理技士」の配置を求める。

 同工事の完了後に行うメインスタンドの除却工事では、メインスタンドのほか公衆便所(RC造平屋70㎡)、テニスコート管理棟(W造平屋45㎡)及び電光掲示板の除却を実施。公告予定時期は10月で、入札方式は受注希望型競争入札、工期は9カ月を見込む。

 バックスタンドほか除却工事では、バックスタンド(RC造平屋3700㎡)、サイドスタンド(RC造平屋1674㎡、RC造平屋1628㎡)、ダックアウト(RC造平屋64㎡)、倉庫(RC造平屋72㎡)、屋外便所(RC造平屋46㎡)及び聖火台の除却工事を行う。公告予定時期は8月で、入札方式は総合評価落札方式、予定工期は5カ月。

 新陸上競技場の建設工事は2023年度に着工し、25年度末の完成を目指す。日本陸上競技連盟第一種公認競技場で、構造・規模はRC造3階建て約2万㎡(芝生スタンドを除く)。観客席数は約1万5000席(うち屋根付き7000席)。総事業費は約130億円で、このうち直接工事費に約88億円を見込む(21年11月時点)。設計担当はAS(旧・青木淳建築計画事務所)と昭和設計東京事務所のJV。

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