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群馬県館林市

館林市は江川橋の橋梁整備事業

2022/07/08 群馬建設新聞

館林市が進める木戸町と日向町を結ぶ江川橋の架け替え事業で、架設位置や既存橋梁の撤去方針などが決定した。2022年度は用地測量業務を冨永調査事務所(高崎市)が手掛け、23年度に本格的に用地買収する。順調に用地買収が進めば最短24年度の工事発注となる。

新橋の橋長は77m。架設位置は、森の木排水機場の北側で、既存橋梁から南へ300mほどの位置。構造は鋼2径間連続鈑桁橋、橋台は逆T式、橋脚は壁式。橋台・橋脚ともに基礎は場所打ち杭を採用する。既存橋梁は、車のすれ違いが困難なことから、十分な幅員を確保する。新橋の取り付け道路は県道足利館林線から西へ進み、新橋を経て多々良川の左岸側を通る市道までの約220mとなる見通し。右岸側は290mの取り付け道路を整備する。詳細設計は橋梁コンサルタント(東京都中央区)が担当。

用地測量は日向側は2万8200㎡、木戸側が3万1100㎡、隣接地2万2000㎡で合計5万3100㎡、21年度の江川橋架替測量調査設計業務委託の成果に基づき用地測量を行い、用地買収面積を明確にする。江川橋の架け替えにおける新橋の詳細設計および取付道路、県道足利館林線との交差点、市道2級6号線への道路改良の詳細設計をもとに用地測量を行う。

1939年に竣工した江川橋は木戸町と日向町を結び、一級河川多々良川を跨ぐ。赤城神社(木戸町522)の南側を通る市道2級6号線の橋梁で橋長12・1m、有効幅員3・2m規模。単径間で、上部工の型式は不明。

堤外地に立地しており、堤防の切り欠き部を取り付け道路が通るため水防上の課題となっているほか、橋梁本体も老朽化が著しいために架け替えを実施することとなった。新橋の供用開始後、安全を確保するために既存の橋は解体する方向で確定している。

2020年度を初年度とする国土強靱化地域計画でも、治水施設の老朽化対策として同橋の架け替え計画が盛り込まれており、早期の架け替えが望まれていた。

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