国土交通省は5日、姉歯秀次一級建築士が構造計算書の偽装を行った問題について、同人を建築基準法違反の件で警視庁に告発した。
姉歯一級建築士は、建築物の構造計算に際し、国土交通大臣認定構造計算プログラムの出力データを偽装して設計図書となる構造計算書を作成したものであり、これにより、建築基準法第20条に違反する建築物が建設されることになった。
同省は5日の会見で「国が告発人となることは異例」であるとしたうえで「違法行為が具体的にどういうかたちで行われたのか、また、それは構造的に行われたのかを警視庁で解明していただきたい」と語った。