新潟市北区の豊栄南小学校と葛塚小学校との統合へ長浦コミュニティ委員会と葛塚中央コミュニティ協議会は11日、2024年4月1日をめどに統合することを求める要望書を中原八一市長に提出した。
豊栄南小(長場地内)を葛塚小(川西地内)へ統合することや、施設が老朽化・狭あい化している葛塚小学校の放課後児童クラブの更新のほか使用されなくなった豊栄南小学校の施設、敷地について地域要望や実情を踏まえて地域活性化に資するよう協議を行うことなどを盛り込んでいる。
市教育委員会の試算では、児童数減少により24年度に豊栄南小学校が複式学級となることが予想される。20年度から自治会、PTAなど地域検討会で統合の議論を開始し、葛塚小学校への統合が望ましいとする結論をまとめた。
長浦コミュニティ委員会の山賀好郎会長は「多くの理解と声を反映し時間をかけて結論をまとめた」と説明。
要望を受けた中原市長は「地域に学校を残したい思いと教育環境を良くしたい二律背反の課題の中で、明確に方向性を出していただいた。今後は他地域の例を参考に意見交換しながら要望が実現できるよう対応していきたい」と応じた。
【写真=中原市長(右)に要望書提出】