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新潟県五泉地域衛生施設組合

次世代の象徴に 新中間処理施設が起工

2022/07/16 新潟建設新聞

 五泉地域衛生施設組合(管理者=田邊正幸五泉市長)は中間処理施設の建設工事について、五泉市清瀬地内で造成工事が進捗し、このたび建築工事着手となることからの13日に起工式を現地で執り行った。当日は田邊市長や田中清善阿賀野市長をはじめ阿賀町の神田一秋町長、設計、施工関係者や地元関係者など約50人が出席。地鎮之儀などの神事を行い、4年にわたる長期間の工事を進めるに当たり、参加者一同で無事故を祈願した。

 管理者である田邊市長は「新中間処理施設の建設工事は長年の念願。この施設が自然豊かで住みよい阿賀町、阿賀野市、五泉市の次の世代に移るための象徴となることを期待している」と話すとともに、「本工事を担当する施工関係者は業界トップクラスの豊富な実績と卓越した技術を持っており工事を安心して任せられる」と期待を寄せた。

 施工者を代表して荏原環境プラントの三好敬久代表取締役社長は「私たちは五泉地域の未来を支える信念で結成した企業体。地元企業や地域住民の皆さまと協力しあいながら、各企業の強みを生かし、工事に取り組んでまいる所存。このたびの工事は長期にわたるため安全対策に万全を期して進めていきたい」と意気込みを語った。   

 式典後、田中市長は、「いよいよ待ちに待った起工式を迎えたことを大変うれしく思う。これから4年近くの工事。事故なく無事立派な施設が建設されることを期待している」とコメント。また、当初一緒に整備を予定していたが、計画地が軟弱な地盤であると判明し白紙となった最終処分場については、「現在、宙に浮いている状態になっている。今後なるべく早く整備場所を選定できるよう協議を進めていきたい」と話した。

新中間処理施設はSRC造地下1階、地上5階建ての建物。焼却方式は全連続式ストーカ式燃焼方式。1日当たりの処理能力はエネルギー回収型廃棄物処理施設122t、マテリアルリサイクル推進施設11tとなる。

 工期は2025年3月31日まで。工事費は160億9300万円(税込み)。

 設計・施工監理=エイト日本技術開発

 設計・施工=荏原環境プラント・大原鉄工所・横山建設・坂詰組・山隆リコムJV

【写真=エイト日本技術開発の神野洋と京支店長が鎌入れ、左から鍬入れをする神田町長、田邊市長、田中市長、左から鋤入れをする横山建設の横山社長、荏原環境プラントの三好社長、大原鉄工所の大原社長】

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