春日部市は、本組合設立の認可申請を行っている北春日部駅周辺地区土地区画整理準備会の事業計画を明らかにした。うち資金計画によると、事業費の総額は104億円。公共施設整備の築造(道路・公園・緑地など)関係50億6100万円、電柱・上水道移設3400万円、調整費12億6000万円、工事雑費2億4600万円、調査設計7億9000万円などを充てる。意見書の提出を締め切る8月12日以降、秋までには組合設立を認可。施行期間は2032年3月31日まで。
施行地区は、東武鉄道北春日部駅西側に位置した40・5ha(春日部市内牧字大名取、梅田字隅田ほか)。敷地北側を隼人堀川、他周辺を住宅地が囲む。現在の土地利用の割合は公共用地10・6%、農地88・7%、他0・7%。事業計画上の平均地価を3万2000円/㎡に設定している。
市の都市計画マスタープランを踏まえ、駅に近い立地を生かし、低層の戸建て住宅向けの土地開発を基本としながら、駅西口南栄町線沿道への生活利便施設など地域拠点の導入も目指す。
新たな住宅地としての土地利用は16・8ha程度を見込む。1宅地当たりの敷地は120~200㎡。区画整理後の予定戸数1000戸、予定人口3000人を目標にしている。
道路整備では、南栄町線のほか、都市計画道路3・4・32号梅田内牧線(幅員16m)や区画道路などを築造する。街区公園4カ所、湛水想定区域である同地区に対応した雨水流出抑制施設(調整池)も置く。
事業協力者として、積水化学工業と清水建設が参画している。