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国土交通省高崎河川国道事務所,その他記事(公共)

前橋笠懸道路BP新設橋梁整備概要 23年度以降工事着手へ

2022/07/23 群馬建設新聞

国土交通省高崎河川国道事務所は国道50号前橋笠懸道路バイパス区間に新設する橋梁のうち、詳細設計が完了したものの整備概要を明らかにした。完了したのは◇鏑木川本線橋◇鏑木川側道橋(上り線側)◇鏑木川側道橋(下り線側)◇鏑木川機能補償市道橋◇粕川橋-の5橋梁で、橋梁名は全て仮称。工事は2023年度以降に着手する。5橋のうち4橋がPC橋で、1橋はRC橋となる。

5橋ともに詳細設計は復建技術コンサルタント(宮城県仙台市)が手掛けた。

5橋の整備概要は次のとおり。

【鏑木川本線橋】

伊勢崎市野町地先の鏑木川に架設する。橋長26・2m、幅員は上り線が約15・4m~約16・1m、下り線は約17・1m~約18・3m。単径間PC単純コンポ橋で整備する。1本当たり26・1mの桁を上下線ともに5本架設。上部工はクレーン架設で施工する。

A1橋台が右岸側、A2橋台は左岸側に設ける。A1、A2ともに場所打ち杭基礎の逆T式となる。

A1は長さ31・5m、φ1500㎜の場所打ち杭を鉄筋約118tと約1336立方mのコンクリートを使用して24本打設し、基礎を仕上げる。躯体は約93tの鉄筋と約2013立方mのコンクリートで築造する。

A2は長さ34m、φ1500㎜の場所打ち杭を24本打設。鉄筋171tとコンクリート約1442立方m使用して整備する。躯体は鉄筋約100tと約2144立方mのコンクリートで仕上げる。

【鏑木川側道橋(上り線側)】

鏑木川機能補償市道橋に隣接する、橋長17・8m、幅員3・8mの単径間PC単純プレテンション床版橋として新設する。1本当たり17・7mの桁を4本架設する。上部工はクレーン架設で施工。

A1橋台を右岸側、A2橋台は左岸側に設置。A1、A2ともに場所打ち杭基礎のL型橋台となる。躯体はともに約2tの鉄筋と約50立方mのコンクリートで仕上げる。

A1は長さ15m、φ1500㎜の場所打ち杭基礎を約6tの鉄筋と約50立方mのコンクリートを使用して2本打設する。

A2の基礎は長さ12・5m、φ1500㎜の場所打ち杭を約4tの鉄筋と約40立方mのコンクリートを使用し2本打設して仕上げる。

【鏑木川側道橋(下り線側)】

伊勢崎市野町地先へ、橋長17・8m、幅員3・8mの単径間PC単純プレテンション床版橋で整備する。1本当たり17・7mの桁を4本架設する。上部工はクレーン架設により施工する。

L型橋台となるA1とA2の躯体は、ともに約2tの鉄筋と約50立方mのコンクリートで築造。A1の基礎は長さ13・5m、φ1500㎜の場所打ち杭を約5tの鉄筋とコンクリート約50立方m使用し2本打設する。A2の基礎はφ1500㎜、長さ17mの場所打ち杭を約5tの鉄筋とコンクリート約60立方mで整備する。

【鏑木川機能補償市道橋】

伊勢崎市野町地先の伊勢崎市道赤堀1243号線の橋梁。前橋笠懸道路整備により1243号線が分断されることから、伊勢崎市と協議を行い、代替路線として整備を行う。同橋は橋長17・8m、幅員5・2mの単径間PC単純プレテンション床版橋で整備。1本当たり17・7mの桁を6本使用する。上部工はクレーン架設で施工。

A1橋台が右岸側、A2橋台は左岸側に設置。A1、A2ともに場所打ち杭基礎のL型橋台となる。躯体はそれぞれ約3tの鉄筋と約60立方mのコンクリートで築造する。

A1の基礎は長さ14・5m、φ1000㎜の場所打ち杭を約6tの鉄筋と約50立方mの鉄筋を使用し4本打設する。

A2の基礎は長さ12m、φ1000㎜の場所打ち杭を約4tの鉄筋と約40立方mのコンクリートで整備する。

解体する既存の窪橋は橋長12・5m、全幅3・4mの単径間単純RCホロー桁橋。下部工として橋台2基が設置されている。主にコンクリートブレーカーを使用し解体する。産業廃棄物量は約160t。

【粕川橋】

伊勢崎市赤堀今井町地先の粕川を跨ぐ橋梁。橋長30・6m、幅員は上下線ともに14mで整備する。上部工は単径間PC単純コンポ橋。1本当たり30・5mの桁を上下線ともに4本架設する。クレーン架設で施工。

A1橋台が右岸側、A2橋台は左岸側に設置する。A1、A2ともに直接基礎の逆T式橋台となる。A1は鉄筋約50tとコンクリート約1000立方mで築造し、A2は約60tの鉄筋と約1000立方mのコンクリートで整備する。

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