記事

事業者
その他記事(民間)

受注拡大へセミナー計画 県建設防水協会・佐野雄二会長

2022/07/28 山梨建設新聞

 本年度の通常総会で県建設防水協会の新会長に選任された。歴史ある協会の舵取りを任され、まだ不安や戸惑いも。リーダーとして、さまざまな面で業界のレベルアップを目指す。受注増に向け行政へのアピールも計画。佐野会長に今の心境や今後の抱負などを聞いた。

ー会長就任の感想は

 協会は50年以上の伝統がある。その会長を務めるという重責を担い、身の引き締まる思いだ。まだ戸惑っているところも不安もある。歴代の会長は、リーマンショックやコロナ禍という厳しい状況の中、業界をリードしてきた。その不屈の闘志に負けないよう、会員の皆さまのご協力のもと、私なりに精一杯努力していきたい

ー協会活動について

 さまざまな面でレベルアップを図りたい。公共工事の受注拡大に向け、昨年度できなかったセミナーを開催する予定。行政や設計事務所と共に防水に関する勉強会を行い、理解を深めていきたい。また本年度から100万円以上の改修工事については、石綿の事前調査が義務付けられた。調査には資格が必要となるため、会員に研修会を案内するなどし、取得を後押ししたい

ー業界の課題は

 我々だけの問題ではないが、やはり人材不足。今の若い世代は給料よりも休日を重視している。いくら給料が高くても、休日が少なくてはちょっと(就職できない)ということになる。今後は職人の待遇向上を目指し、業界の完全週休2日制を目指していく。新卒の入職者を増やすため、学校などでのボランティア活動を通して、防水業をもっと知ってもらおうと思っている

ー行政に求めることは

 材料の高騰は死活問題だ。先日も県に出向き、単価のベースアップを陳情してきた。また公共施設の老朽化対策については、早めの対応をすることで施設の維持費縮減につながる。そうした面でぜひ協会に声を掛けていただきたい。無料で調査も行っている。

ー入職のきっかけは

 もともとは他の仕事に就いており、防水業は父の仕事を手伝う程度だった。しかし屋外の方が性格的に合うと感じ、その時々で現場が変わるのも楽しいと思うようになった。

ー趣味は

 ゴルフを付き合い程度にやっている。後はツーリングやスキーが好き。スキーはスピード感が気持ち良く、毎年冬になると周辺のスキー場に行っている。

【さの・ゆうじ氏 甲斐市出身。56歳。日本大学工学部卒。1988年、家業の有限会社佐野防水に入社。本年度、県建設防水協会の会長に就任した】

記事資料

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら