県峡東建設事務所は、県道38号塩山勝沼線と国道20号とが交差する、柏尾交差点(甲州市勝沼町勝沼)の渋滞緩和に向け、調査を始める。観光シーズンを中心に混雑しているため、改善策を検討する。調査で渋滞の原因を明らかにし、交差点の改良案を作成。早期事業化を目指す。
同線は国道20号と同市中心部などを結ぶ幹線道路。沿線にはJR塩山駅、勝沼ぶどう郷駅、恵林寺のほか、数多くの果樹園がある。
同交差点は中央道勝沼ICから東へ約700mに位置。地元住民以外に物流の大型トラックや観光バスなども通行する。同ICへ向かう右折方向には専用レーンがあるものの、数m程度のため処理能力が不足。直進車の通行を妨げるケースもある。このため観光のトップシーズンには深刻な渋滞が発生しているという。
同事務所では、今月の入札で現況調査を業務委託する。「渋滞緩和に向け、まずは渋滞の原因を調べ、課題を洗い出したい」(同事務所道路課)としており、調査結果を基に改良事業の早期事業化を目指す方針だ。
【写真=現況調査を行う柏尾交差点】