高崎市議会一般質問でこのほど、吹き付けアスベストについて同市所有施設及び民間施設の使用状況などが分かった。
同市所有施設でアスベストの使用が確認され未対策となっているのは、中島浄水場(同市中島町)の管理棟1階天井、高崎経済大学の5号館(昭和50年3月完成)地下1階機械室の天井のほか、菊地町の旧農業総合センター煙突。
このうち、同センターについては農業環境の変化を踏まえ、16年度末で同センターの廃止が決定したため、今年度に解体される。
一方、残る2施設については、早急に飛散防止処理を実施していく考え。
また、民間施設については、昭和31年から平成元年までの33年間で建設された1000㎡以上の530棟を対象に調査を行ったとし、アスベストが確認できたものが50棟あると明らかにした。このうち封じ込みや囲い込み等の工事対応済みのものが7棟、未対応のものが43棟で、市の指導により対応を予定しているものが2棟、指導中が41棟となったとしている。
同市は今後、引き続きアスベスト含有の成分調査を行うよう指導し、その結果、含有が認められれば適切な処置を要請していく考え。