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栃木県土地開発公社

県土地開発公社、県開発センタービル跡地、穴吹工務店と契約、分譲マンションを建設

2022/08/11 栃木建設新聞

 県土地開発公社は10日、旧社屋の県開発センタービル(宇都宮市栄町1―15)跡地1937・65平方mの公売で穴吹工務店(高松市、徳田善昭社長)と契約を結んだ。契約額は3億786万4000円(税抜き)。県開発センタービルを解体撤去し分譲マンションを建設する。条件では契約から4年以内に解体工事を完了し、分譲マンション建設に着手するとしている。

 公売に当たり公社は、制限付き一般競争入札を公告。7月29日に入札し2者が応札した。参加要件には自らが公売土地において市街地活性化に資する事業を行い、県内に本支店・営業所の常時契約を締結できる事務所を有していることとし、条件に合致する同社を落札者に決めた。落札金額3億786万4000円のうち土地代金が4億1038万4000円、土地評価調整金1億252万円。

 参加要件には07年以降、県内で一定規模以上の事業実績が条件。具体的には▽マンションなど総戸数50戸以上の共同住宅の分譲▽床面積4000平方m以上の介護施設または病院などの医療施設の運営▽床面積4000平方m以上の商業施設の開発―いずれかを元請けとして建設した実績を求めた。同社は県内で44棟の実績がある。

 売却土地の西側は、主要地方道宇都宮那須烏山線(通称・東通り)に面し、JR宇都宮駅西口から徒歩15分、東武宇都宮駅からも17分の中心市街地に位置する。用途は商業地域で、特別用途地域の指定はない。建ぺい率80%、容積率は400%。

 旧社屋は1972年2月に竣工し、築50年が経過し老朽化。構造と規模はRC造地下1階地上10階建て延べ床3648平方m。地下には電気設備が内包されている。13年に実施した耐震診断では1~5階で構造耐震指標が下回っていることが判明した。

 建物の東側に幅員4mの市道、西側は幅員18mの両側歩道付き舗装県道で、準防火地域に指定されている。

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