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群馬県桐生森林事務所

県桐生森林事務所は谷止工を月内に3基

2022/08/18 群馬建設新聞

県桐生森林事務所は月内にも3件の谷止工を発注する。うち2件は桐生市黒保根町およびみどり市東町で2021年に発生した林野火災に対応するために計画。それぞれ一般競争入札での公告を予定している。残る1件は、桐生市梅田町3丁目の胡麻小路地内での工事となり、指名競争入札で発注を見込んでいる。

林野火災対応における谷止工新設は桐生市黒保根町上田沢(西釜柿)地内の沢入川支流およびみどり市東町沢入(押手)地内の押手川支流で行う。山火事後にもろくなった土や発生した灰などが流出しないよう対策するために工事を計画した。設計業務はともに群馬県森林・緑整備基金(榛東村)が手掛けた。

沢入川支流の谷止工は2基計画。ともに2分の1土圧4型で、堤長17m、堤高5mおよび堤長18・5m、堤高7mの規模となる。コンクリートボリュームは461立方m。

押手川支流に設置するのは堤長49m、堤高6・5m、コンクリートボリューム618立方mの2分の1土圧4型。全体で2基の設置を計画し、残る1基は23年度の施工を予定する。規模などについては今後行う設計業務の中で決定する。

桐生市黒保根町上田沢での林野火災は21年2月25日に発生。実損面積は12・73ha、内訳は人工林10・8ha、天然林1・9haとなる。損害額は251万4000円。みどり市東町沢入で同年4月22日に発生した林野火災は、実損面積が45・9ha。内訳は16・7ha、天然林29・2haで、損害額は328万3000円となった。

桐生市梅田町3丁目の胡麻小路地内で行う工事は谷止工副ダムを計画。全土圧5型で、堤長28・5m、堤高5・5m、コンクリートボリューム255立方mの規模で新設する。同地内では21年度に新井土木(みどり市)が395・6立方mの谷止工設置を完了。今後、23年度以降に側壁工、水叩き工を延長8・8mで予定する。設計業務は群馬県森林組合連合会(前橋市)がまとめた。

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