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群馬県富岡土木事務所

西毛広幹道安中富岡工区整備概要示す 22年度は山寺入橋A1設置

2022/08/20 群馬建設新聞

県富岡土木事務所は、管内における西毛広域幹線道路安中富岡工区の2022年度整備概要を示した。発注を予定しているのは、(仮称)山寺入橋の橋台工と切盛土工および排水管敷設工事。排水管工事を9月以降、山寺入橋の橋台工と切盛土工は10月以降にそれぞれ一般競争入札での公告を見込んでいる。

同事務所が整備を担当するのは主要地方道前橋安中富岡線から北上した1600m区間。全幅10・5mの2車線道路として整備する。

山寺入橋は、上高尾地内のくぼ地を跨ぐ橋長105・5m、幅員11mの3径間PCポストテンションコンポ桁橋。A1橋台は直接基礎の逆T式となり、幅11・6m、高さ11・5m、21・4tの鉄筋とコンクリート448・6立方m使用して築造する。工事発注時期は、同橋の工事で発生する掘削土の搬出先となる盛土工区間の地盤改良および排水管敷設工事の進捗を踏まえ最終的に判断する。なお、A2橋台やP1、P2橋脚は完成している。27~28年度に上部工、28~29年度には照明灯設置工事と防護柵設置工事を行う計画。

上部工は架設桁架設で整備する見通し。1本当たり34・7mの主桁を各径間ごとに4本ずつ、計12本架設する。主桁は桁高2・3m、上幅1・3m、下幅70㎝で整備。主桁は77・4tの鉄筋と553・3立方mのコンクリートを使用して設置する。また、φ12・7㎜のPC鋼材を60本を使用し緊張させ、グラウトを7・7立方m注入して仕上げる。横組は6・8tの鉄筋と95・6立方mのコンクリートで整備。φ21・8㎜のPC鋼材を78本使用し、緊張させ0・8立方mのグラウトを注入する。

主桁間には幅1780㎜×497㎜、厚さ7㎝のPC板を約300枚設置する。現場打ちのRC床版は鉄筋7・2tとコンクリート210立方m使用して厚さ170㎜で仕上げる。照明灯はLEDで4基設ける。歩車道境界用防護柵は延長106m、車道部高欄兼用防護柵は延長119m設置する。同橋の詳細設計は近代設計(東京都千代田区)がまとめた。

今回発注する切盛土工のうち、切土工はA1橋台設置箇所付近で延長100m施工する。切土量は約2000立方mを見込む。盛土工は、着手済み工区内を対象に切土工と同程度の盛土量で計画。

1600m区間全体で行う切土工の施工延長は952m、切土量は24万2616・5立方m。21年度末までに延長160m、1万5000立方mの工事が着手済となっている。盛土については全体延長523m実施する。盛土量は20万7695・9立方m。21年度末までに延長100m、盛土量1万7500立方mの工事に着手している。切盛土工の設計は関東測量(前橋市)が手掛けた。

排水管は山寺入橋のA1橋台から安中市側へ約400m向かった位置を流れる沢に整備。西毛広幹道が沢を横断するため、φ1100㎜の高耐圧ポリエチレン管を140m敷設する。

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