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群馬県前橋市

前橋市の前橋テルサ活用、優先交渉権者が決定

2022/08/24 群馬建設新聞

民間活力の導入に向けて事業提案型公募を行っていた前橋テルサ(千代田町2-5-1)について、前橋市は優先交渉権者としてイートクリエーター(東京都中央区)を特定した。活用形態は、建物の一棟一括賃貸とし、土地・建物は引き続き市が所有する。同社提案事業の目的・理念として『「日本のデジタルシティの中心地」前橋をけん引するPR拠点』を掲げている。

同社は東京都中央区日本橋兜町などでまちづくりに携わった実績を有する。食を通じた施設整備を得意とし、テルサでも地下厨房を活用しケータリングサービスなどを展開する考え。このほか◇既設ホールの一部をデジタルグリーンシティの発信拠点へ改修◇スタートアップ企業向けのシェアオフィス設置◇共同住宅の整備◇地域交流スペースの整備-などを掲げている。既設のフィットネスやホテルは継続する方針。

同社は「前橋市のデジタルグリーンシティ推進などの取り組みは、未来に対する可能性を感じさせる。中心市街地の活性化が進む中で、デジタル推進と食による交流で、まちづくりのお手伝いができれば」とコメントしている。

テルサの民間活力導入は、市財政負担の軽減と、市中心市街地のさらなる活性化に資することを目的に、公募を実施。市内業者を含む2者が応募し、審査を経て同社を特定した。建物の賃貸基準価格は6552万円/年となっている。

前橋テルサはSRC・S造地下1階、地上12階建て。延べ床面積1万4537・32㎡。更新時期を迎えるために改修等が必要な項目として◇空調設備◇エレベータ◇衛生配管◇受変電設備◇ホール吊り天井◇ホール舞台照明-があがっている。これら設備類への対応は、市と協議し発注担当などを判断する。施工業者は市の入札参加資格を有する企業を活用する。

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