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国土交通省大宮国道事務所

大宮国道はモビリティ向上委員会で国道4号交差点を選定

2022/08/26 埼玉建設新聞

 大宮国道事務所は23日、2022年度移動性・モビリティ向上委員会(委員長・久保田尚埼玉大学大学院理工学研究科教授)を一部Web開催した。渋滞の程度を加味した優先対策候補に国道4号神明町、七左町、大間野交差点など19カ所を選定し、データ分析および現地確認などへの着手を承認した。さらに、主要渋滞箇所の解除状況なども共有した。

 渋滞の程度を加味した新たな優先対策候補の選定には、真のボトルネック箇所を特定して、ボトルネック交差点ごとに損失時間や渋滞量を算定。その値の大きさと事業性を勘案し、優先対策箇所を選定していく。

 対象箇所は主要渋滞箇所とされている国道4号(現道)の幸手市~草加市間などを抽出。区間内の交差点における真のボトルネック交差点および先詰まり渋滞の状況を確認した。その結果、大間野交差点(越谷市)下りのボトルネック性【W】が98%、神明町交差点(越谷市)上りでは同80%を示し、優先対策候補に選定された。

 県内の国道、県道、市道における主要渋滞箇所は12年度時点で376カ所あった。その後、新設道路の整備や4車線拡幅などにより主要渋滞箇所の解除が進み、21年度末で338カ所に減少した。

 会場には久保田委員長のほか藤田貢埼玉県乗用自動車協会事務局長、飯塚雅彦埼玉県県土整備部県土整備政策課政策幹、阿部俊彦所長など8人が出席。小島文郎さいたま市建設局土木部長などはWebで参加した。

 大間野、神明町交差点以外の優先対策候補となる17カ所名とボトルネック性は次のとおり(▽交差点名=ボトルネック性・%--の順)。

 ▽谷塚仲町=68▽花栗(中)=46▽新善町=53▽七左町=83▽元荒川橋=67▽陸橋入口=61▽緑町4丁目=79▽清地=38▽境県道入口=29▽大島=73▽南一丁目=3▽内国府間(北)=69▽八条白鳥=0▽(仮)イオンレイクタウン=67▽下間久里(北)=79▽庄和インター=29▽芝原=36--。

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【W】ボトルネック性=渋滞区間の平均速度に対して、下流側が非渋滞で「プラス1」、渋滞なら「マイナス1」を付与し、サンプルデータを取得。それぞれの合計値を取得日数で除して指数を算出する。指数「マイナス」の絶対値が大きければ下流側の渋滞の影響を受けていると判断し、「マイナス」値をボトルネック性とする。

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<会場には久保田委員長などが出席した>

会場には久保田委員長などが出席した

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