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国土交通省利根川水系砂防事務所,その他記事(公共)

23年1月にも公告 濁沢砂防堰堤など2件

2022/08/26 群馬建設新聞

国土交通省利根川水系砂防事務所は浅間山の火山砂防事業で、早ければ2023年1月に2件の堰堤工事を公告する。対象は、濁沢第一砂防堰堤と地蔵川第二砂防堰堤。9カ月の工期を見込み、フレックス方式を採用する。それぞれの堰堤では現在、21年度発注分の工事を22年12月末の工期で行っており、進捗状況により発注時期や工事内容が変更となる。

工事は浅間山の噴火による融雪型火山泥流被害を想定し、鬼押出し園(嬬恋村鎌原1053)の東側に砂防堰堤を整備するもの。

濁沢第一砂防堰堤は堤長342m、高さ7m、泥流捕捉量5万2000立方mの規模となる。22年度分工事は盛り土および埋め戻し約3000立方m、砂防ソイルセメント約3500立方m、コンクリート工約2400立方m、仮設工一式などを予定している。工事用道路の建設は行わない。現在は第一・第二砂防堰堤と第二砂防副堰堤で盛り土などを内容とした工事を佐藤建設工業(渋川市)が進めている。第二砂防堰堤は22年度末で完了を予定する。

地蔵川第二砂防堰堤は堤長528m、高さ10m、泥流捕捉量12万立方mの構造。22年度工事は盛り土約1万立方m、ソイルセメント約1万立方m、コンクリート工約400立方m、仮設工一式などを計画している。第二砂防堰堤では現在、21年度分工事として掘削、盛土工、ソイルセメントなどを渡辺建設(嬬恋村)が施工中。

なお、地蔵川第一砂防堰堤では堰提工事を計画している。延長234m、高さ7・5m、泥流捕捉量2万立方mの規模であり、23年度以降に発注する。

同事業の群馬県側においてはこのほかに小滝沢砂防堰堤で工事を進めており、渡辺建設が担当している。

小滝沢砂防堰堤は22年度末に、濁沢第一砂防堰堤と地蔵川第二砂防堰堤は23年度末に工事完了となり、事業全体では32年度の完了を予定している。今後も地蔵川第一砂防堰堤や、赤川、大堀沢、大堀沢西、東泉沢で新たに堰堤整備を計画している。

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