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はちの木こども園を増築 近く指名通知送付

2022/08/27 群馬建設新聞

【高崎】社会福祉法人鉢の木会(松田正明理事長)は、はちの木こども園(高崎市上佐野町609)の園舎増築工事を近く指名通知する。10月に入札を行い、早期の工事完成を目指す。新たに1棟建設する園舎は2階建てで、延べ床面積は約600㎡。設計は石井アーキテクトパートナーズ(高崎市)が担当している。高崎市は当初予算で保育所等緊急整備事業費補助金1億6184万7000円を確保している。

既存園舎の敷地内に整備されている園庭にS造2階建て、延べ床面積600・23㎡の園舎を1棟建設する。床面積は1階が306・5㎡、2階は293・73㎡となる。

外観は軽量気泡コンクリートパネルを採用、屋根については断熱パネル葺き屋根を設置。基礎は工期が短く、経済的な地盤改良工法を採用。支持層は10m以深の地層とする。新園舎は既存園舎と接続させる。

園舎の増築工事により園庭がなくなってしまうため、既存園舎の敷地南東側に土地を新たに購入、現在園庭の整備を進めている。既存園舎の敷地と新たに整備する園庭敷地に挟まれた位置を農業用水が流れているため、農業用水を跨ぐ橋を新設し、利便性の向上を図る。

新園舎の1階は◇乳児室(0歳児)◇相談室◇エレベーター◇ほふく室(1歳児)2室◇園児トイレ◇職員トイレ-などを配置する。乳児室やほふく室2室には床暖房を導入。ほふく室間には移動用の開口を設置、通常時は木製の柵を設置し、園児の行き来ができないようにする。エレベーターは、給食の配膳に使用できるよう、配膳カートの乗降も考慮し、住宅用の9人乗りで、カゴサイズは1050㎜×1520㎜を採用。同園は高崎市内で唯一、医療的ケア児の受け入れも行っており、車いすで生活する児童もいるため、エレベーターだけでなく、通常よりも広めのトイレブースも設置して対応する。

2階には◇保育室(3~5歳児)2室◇教材室◇園児トイレ◇職員トイレ-などを設ける。保育室については園児ロッカーをそれぞれ設置する。

また、増築工事に伴い既存園舎の改修も行う。厨房設備の増設や事務室の移転、保育室や乳児室の改修などを実施する予定。

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