石岡市は小中学校統合再編計画に基づき、小学校19校から5校への再編や、2校の小中一貫校の整備を進めている。北小と府中小の統合については、2026~28年にかけて府中小の建て替えを行う計画。八郷地区の葦穂小、吉生小の柿岡小への統合は、10日に検討委員会が立ち上がっており、今後、バスロータリーや職員用駐車場の整備、トイレ改修などが想定される。また、瓦会小の恋瀬小への統合に関しては、合意が得られず凍結状態となっている。
統合再編計画は少子高齢化を踏まえ、19年6月に策定された。小学校の統合については、①高浜・三村・関川・南②府中・北③瓦会・恋瀬④葦穂・吉生・柿岡⑤恋瀬・柿岡・林・小幡・小桜―の5つの枠組みを想定。
このうち①は、南小で長寿命化改良工事を実施中で、24年4月の開校を目指している。
②では北小を府中小に統合させる。3月24日にPTAや地区代表、学校長による統合検討委員会が発足した。
府中小で校舎1(1967年度築、RC造3階建て、延べ2728㎡)と校舎2(75年度築、RC造3階建て、延べ727㎡)を集約した新校舎(3600㎡程度)を建設するほか、体育館(71年度築、S造2階建て、延べ857㎡)の建て替え、校舎3(80年度築、RC造3階建て、延べ1797㎡)の長寿命化改修に取り掛かる方針。
概算工事費は、新校舎が3カ年で11億8800万円、体育館が3カ年で2億8281万円、校舎3が2カ年で3億549万円。
③は2024年度に瓦会小を恋瀬小に統合する計画で、6月30日に検討委員会を開いたが、合意が得られず凍結状態となっている。市は統合計画審議会の意見を聞きながら、計画の見直しに入っていく考え。
④の葦穂小と吉生小の柿岡小への統合も24年度に予定。8月10日に検討委員会が立ち上がった。次回は10月中旬にも開催予定で、スケジュールなどが示される見込み。
⑤の恋瀬・柿岡・林・小幡・小桜の枠組みは、③と④が完了したあとに進めるため詳細は未定だが、新たな用地の確保や校舎の新築が見込まれる。
また小中一貫校に関しては、①石岡小・国府中②園部小・東成井小・園部中の2つの枠組みを想定。場所は未定で、施設一体型か施設隣接型で整備する方針。
そのほか東小、杉並小、石岡中、府中中、八郷中の5校は、単独校として存続させる。
【北小との統合に向けて建て替える府中小】