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『なす高原自然の家』を12年度から3カ年で建設、宿泊200人規模、設計はフケタ設計

1999/10/20 栃木建設新聞

 県教委生涯学習課並びに土木部建築課は、来年度発注を予定しているなす高原自然の家(那須町湯本一五七、那須八幡県有地内)の施設全容を明らかにした。建築物は、宿泊定員二百人規模の生涯学習施設として全五棟。土地形状を巧みに利用し、積雪期でも各棟間移動がスムーズにできる地下通路を採用し、独立した各棟を有機的に連絡した四層の一体的施設として整備する。来年度予算編成に併せ建設費を要望、三カ年の建設工期を設定し、十四年度後半から外構工事、十五年度中のオープンを目指す。総事業費は当初計画で十八億円規模を想定している。

 建設する施設は、北側から研修棟・体育館、宿泊棟、体験プラザ棟・浴室棟の五棟の建物で構成。南側にかけての下り勾配を利用し、研修棟地下部分から体育館、宿泊棟一階部分、宿泊棟地階から体験プラザ棟と浴室棟の一階部分へ地下通路を設置、五棟を相互に連絡させる。

 入口左側には大型バス五台の駐車場、管理関係者用同規模の駐車場を設置。周囲の既存林はそのまま生かす。基本・実施設計は(株)フケタ設計(宇都宮市大曽一-五-八)が担当し、完了している。

 各棟の構造と規模は、研修棟と体育館がRC一部SRC造、研修棟は二階建て、延べ二、八九四・八六m、体育館は平屋建て五四〇・二五㎡。宿泊棟はRC造二階建て、延べ二、八三七㎡。体験プラザ棟はPC造平屋建て五七五・三四㎡、浴室棟がRC造平屋建て三二一・四一㎡。

 研修棟は一階部分に、中規模研修室二室(四室まで分離可能)、小研修室三室(一室に拡大可能)、機械室、更衣室など、正面玄関となる二階には大研修室一室、管理室、厨房・食堂などのほか、スキー乾燥室、学習展示コーナー、喫茶コーナー、情報資料コーナーなどが配される。

 宿泊棟は宿泊室数三十九。一階入口付近に障害者対応の洋室五室(バス・洗面トイレ付き)を設置し、談話コーナーなどを設ける。一般研修者用宿泊室は洗面トイレ付きで、洋室が六人用十三室、五人用十一室、和室が五人用五室、和洋室五人用一室に講師用(二人部屋)四室を含む。

 体験プラザ棟は、自然の家の通年利用をサポートし、冬期の屋外体験学習を屋内で実施できる施設。キャンプや野外料理実習、キャンプファイアなどをプラザ内でも体験できるように、構造材にプレストレストコンクリートを採用、空調設備に配慮を施した。

 浴室棟はRC造平屋建て三二一・四一㎡。宿泊棟、体験プラザと連絡し、屋内浴室、露天風呂各男女二室を設置する。このほか、地下通路入口を設ける研修棟、宿泊棟にはストレッチャーや車椅子三台程度が収容可能なエレベータ各一基を設置する。

 建設地となる那須青年自然の家(敷地面積二・七ha)は、十年度に東昭建設(株)(矢板市)が建物解体工事を施工。工事用道路を兼ねる取付道路築造などの準備工事は丸山建設(株)(那須町)に発注。来年度予算編成作業では、着工初年度の建設費をめぐる折衝が焦点となる。

 生涯学習課では、「財政当局との間で来年度予算についての具体的な話し合いに至っていないため、着工時期、総事業費枠など未定の状態」としたうえで、今年度を建設準備期間とし、現段階では来年度着工、十四年度中の完成予定は変えない方針としている。



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