記事

事業者
栃木県栃木土木事務所

栃木土木事業概要、道路56億、河川砂防45億円、巴波川が捷水路工、永野川3堰着工、今泉町、乙女大橋で

2022/08/31 栃木建設新聞

 県栃木土木事務所は、126カ所に102億700万円を投入する2022年度の事業概要をまとめた。内訳は道路・街路事業が72カ所56億7670万円、河川砂防事業は48カ所45億3030万円。新規は道路が栃木佐野線倭町、羽生田上蒲生線関沢橋、藤岡乙女線乙女大橋、栃木環状線ほか1路線今泉町、小山結城線新川橋。街路はおもちゃのまち下古山線おもちゃのまち、国谷駅前線至宝。河川は巴波川沼和田で捷水路工下流の9200mに着手。砂防は六角堂1号沢に堰堤1基を整備するため詳細設計を委託する。改良復旧の巴波川が捷水路工2400mに着工するため事業者選定手続き、永野川は3カ所の取水堰の上下部工を発注する。(3面に事業箇所)

 栃木佐野線倭町は、倭町交差点から巴波川の幸来橋まで180mの電線共同溝によるバリアフリー整備。現道の幅員を再配分し、両側に歩道3mを確保。車道3m×2の両側に1・5mの路肩兼自転車通行帯を設置する。今年度は南側の水路工事に着手する予定。

 羽生田上蒲生線関沢橋は、下野市と壬生町境で2車線に絞られる渋滞を解消するため4車線に拡幅整備する。延長は700mで、姿川を渡河する関沢橋を架け替える。今年度は橋梁詳細設計をまとめ用地測量に着手。橋梁詳細設計はピーシーレールウェイコンサルタントが担当。

 関沢橋工区の西側1182mおもちゃのまち工区は、街路事業3・4・901おもちゃのまち下古山線で実施。都計幅25mに拡幅し両側の歩道に電線共同溝を整備。主要交差点には右折レーンを確保する。21年度には電線共同溝の予備設計を実施。今年度は用地測量を行い、用地補償に備える。

 藤岡乙女線乙女大橋は、思川を渡河する367mの老朽橋の架け替え。予備設計では上部形式に8径間連続鋼細幅箱桁、下部工は杭基礎逆T式橋台2基、杭基礎小判型壁式橋脚7基。

 乙女大橋は乙女小、乙女中学校に通学する児童生徒の通学路で、2・5mの歩道を上流側に確保する。橋梁の予備・詳細設計は富貴沢建設コンサルタンツが担当。

 今泉町工区は3・3・3小山栃木都賀線の都計ルートで、北を大宮町工区、南は卒島Ⅱ工区の間に位置する延長が3700m。一般部は道路詳細設計、JR両毛線橋梁161mは予備設計。橋梁予備と道路詳細設計はシー・アイ・エスが担当。

 小山結城線新川橋は、小山市が実施する豊穂川改修に併せ架け替える。橋長は57m程度で検討。道路詳細設計を大日本コンサルタント、橋梁詳細設計は日本工営が担当。

 3・4・902国谷駅前線(一般県道国谷停車場線)至宝は、壬生町がバス、タクシーなどの公共交通を充実させるため駅前広場を3700平方mに拡幅する都市計画を変更。

 国谷駅前線130mは、18mに拡幅し電線類地中化を実施するため両側に歩道4・5mを確保する。幅員構成は車道3m×2の両側に自転車通行帯1・5mを配置。今年度は用地測量や電線共同溝詳細設計を実施する。

 河川事業のうち巴波川は、地下捷水路2・4㎞が着工に向け事業者選定手続き。地下捷水路下流側9・2㎞が国庫補助化。整備は現況河川幅をベースに狭さく部の掘削や堤防嵩上げなど地下捷水路完成で流量の増加に対応する。今年度は上流端の取水樋門(愛宕堰)の付け替え工事を発注する。

 計画では愛宕堰のほか、上流側から川島堰、鹿島堰、無名堰の4基を改修。また、橋梁2基の架け替えと排水樋管2カ所の改築を検討。河道設計で構造物の整備内容を固める。河道設計は上流側から栃木県用地補償コンサルタント、オリエンタル技術開発、大日本コンサルタント、ダイミックが担当。

 改良復旧の永野川は、架け替える千部橋、両明橋、諏訪橋の諸元を固め下部工の発注に備えるほか、榎本堰、新西野田堰、二杉堰の3取水堰は鋼製転倒関に決め上下部工事を発注する。

 千部橋は73・3mの2径間連続鈑桁。下部工は杭基礎逆T式橋台2基、杭基礎小判型壁式橋脚1基。橋梁詳細設計はシー・アイ・エスが担当。

 両明橋は63・2mの2径間連続プレビーム合成桁。下部工は杭基礎逆T式橋台2基、杭基礎小判型壁式橋脚1基。橋梁詳細設計は橋梁コンサルタントが担当。諏訪橋は56・7mの2径間連続合成鈑桁。下部工は杭基礎逆T式橋台2基、杭基礎小判型壁式橋脚1基。橋梁詳細設計は富貴沢建設コンサルタンツが担当。

 砂防事業の新規は六角堂1号沢。中央に鋼製スリットを配した透過型1基を計画。国庫申請時の諸元は堤高5・5m、堤長55・3m。今年度は測量や堰堤の詳細設計、用地調査を行い用地補償に備えていく。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら