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【23年度概算要求】農林水産省は公共事業費17%増額要求

2022/09/01 本社配信

 農林水産省の2023年度予算概算要求では、対前年度当初比17・7%増の2兆6808億円を求めている。このうち、公共事業費の要求額は同比17・6%増の8213億円とした。内訳は農業農村整備で3933億円、林野公共で2212億円、水産基盤整備で860億円、海岸で94億円、農山漁村地域整備交付金で913億円となる。

 主な重点事項を見ると、農業農村整備事業では農地の大区画化・汎用化や農業水利施設の適切な更新・長寿命化、省エネ化・再エネ利用、ため池の防災・減災対策、農業用ダムの洪水調節機能強化や田んぼダムの取り組み拡大、農道、集落排水施設等の整備を推進する。農業水路等長寿命化・防災減災事業には312億円を充て、機動的・効果的な長寿命化・防災・減災対策を支援する。

 森林整備事業の要求額は1478億円で、間伐の着実な実施に加えて、主伐後の再造林、幹線となる林道の開設・改良等を進める。

 治山事業では、機動的な事業実施等による復旧の加速化・効率化、危険度の高まった地域における事前防災力の向上などを推進するため、734億円を求めた。

 他にも、建築用木材供給・利用強化対策で16億円、木材需要の創出・輸出力強化対策で6億円などを要求している。

 「防災・減災、国土強靱化のための5か年加速化対策」に係る経費は、予算編成過程で検討する。

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