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茨城県流域下水道事務所,茨城県土浦市,茨城県稲敷市,茨城県阿見町,茨城県江戸崎地方衛生土木組合

県南地域プラント施設まとめ/石岡ポンプ場を耐震補強(県流域下水)/上郷配水場で大修繕(阿見町)

2022/09/02 日本工業経済新聞(茨城版)

 浄水場や下水処理場、ごみ処理場など、人間の日常生活を支えているプラント関係施設。老朽化に伴う改修や能力増強が各地で計画されている。今回は県南地域の主な事業についてまとめてみた。県流域下水道事務所は、石岡ポンプ場の耐震化を12月ごろに公告予定。土浦市は木田余ポンプ場の増設に向け、実施設計を年内に発注する。阿見町の上郷配水場では、大規模修繕工事が11月ごろ公告となる。江戸崎地方衛生土木組合の旧環境センター解体工事は、近く公告となりそうだ。

【石岡ポンプ場耐震補強(県流域下水道事務所)】

 霞ケ浦湖北流域の石岡ポンプ場(石岡市三村2158―1)について、土木および建築構造物の耐震補強(せん断補強筋挿入工)を行う。工事を12月ごろに公告する。構造は1983年築、RC造地上2階・地下3階建て。工期は5カ月を見込む。㈱日新技術コンサルタント(中央区)が設計を策定。

【木田余ポンプ場増設(土浦市)】

 木田余ポンプ場(木田余1100―1)の増設に向けた実施設計と、増設に伴う上流への樋門新設の実施設計を、12月までに一般競争入札で発注するもよう。工事についてはいずれも来年度以降に実施する。

 同ポンプ場は99年に稼働。現在雨水ポンプ2台で、1分当たり300立方mを処理している。処理量の増加のため、ポンプ2台(1分当たり900立法m)を増設する。

【西部増圧ポンプ場増設(稲敷市)】

 西部増圧ポンプ場(時崎)の配水能力増設に取り掛かる計画で、工事は来年度の4~6月にも一般競争入札で発注する見込み。本年度は基本・詳細設計および測量、地質調査一式を㈱環境技研コンサルタント茨城支店(水戸市)に1900万円(税抜き)で委託した。

 同ポンプ場は84年稼働で、1日当たりの最大給水量は764トン。ポンプ棟(RC造平屋、132㎡)に配水ポンプを口径125㎜2台と口径65㎜1台備える。配水池は2つあり、有効容量が347トン。

【上郷配水場大規模修繕(阿見町)】

 10月末から11月にも、上郷配水場(上郷5453―12)の大規模修繕工事にかかわる一般競争入札を公告する。主な内容は管理棟の屋上防水や外壁塗装、2号配水池の防水。設計者は㈱東洋設計事務所(文京区)。当初予算には工事費として4873万円を措置しているが、9月補正で増額となるもよう。

 同配水場は80年に竣工。管理棟はRC造2階建て、延べ1293㎡、高さ10・05m。2号配水池が容量2770立方mで高さ12・02mとなっている。

【旧環境センター解体(江戸崎地方衛生土木組合)】

 早ければ9月に一般競争入札を公告する。工事予算額は3カ年継続費で8億8000万円(2022年度=1億5800万円、23年度=6億5200万円、24年度=7000万円)を計上。㈱エイト日本技術開発水戸事務所が設計を担当。

 旧環境センターは塵芥処理施設(1989年築、RC造5階建て、延べ3414㎡)や、排ガス高度処理施設(2001年築、RC造5階建て、延べ455㎡)、煙突(59m)などで構成。

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