老朽化による施設改修など県内各地でプラント整備が進んでいる。2回目は県央・鹿行地域をまとめる。笠間市は既設のごみ処理場隣接地に新たな施設建築を計画。2023年度にも施設整備・運営事業に関するアドバイザリー業務を委託したい考え。城里町では青山配水場の移転に向け、用地測量および実施設計に着手する。潮来市は延方中継ポンプ場の改築を予定しており、23年度の着工を見据える。汚泥焼却炉を改築する県鹿島下水道事務所は22年度に焼却炉の基礎工事を発注する。
【新ごみ処理施設整備】
笠間市は既存処理場(長兎路仁古田入会地1―62)の老朽化に伴い、隣接地に新たなごみ処理場を建設する。順調ならば23年度に施設整備・運営事業に関するアドバイザリー業務を委託したい考え。22年度は事業費5761万9000円を計上しており、施設整備に係る生活環境影響調査を㈱環境技研コンサルタント(千葉市)に、基本計画及びPFI事業導入可能性調査を環境技術研究所(茨城営業所、牛久市)に委託した。稼動開始は28年度を目指すとしている。
【青山配水場移転事業】
城里町は老朽化した青山配水場の移転を計画している。事業費として2450万円を確保。用地測量や改修にともなう実施設計に着手する。移転候補地を選定している段階で、9月議会で候補地について同意を得てから用地測量業務を委託する。年度内に実施設計にも着手し23年度以降、複数年かけて施設整備を進めていく流れとなる。工事着手の時期については未定としているが、既存施設でポンプの故障や水圧低下が見られるなど、老朽化が進んでいる状態。
【延方中継ポンプ場改築】
潮来市は延方中継ポンプ場の改築を計画している。中日本建設コンサルタント㈱(名古屋市)が900万円で受注し、年度内に設計をまとめる。23年度の工事着手を見据える。機器類の経年劣化や不調が増えていることから、自動除塵機・し渣脱水機及び受変電設備・自家発電設備の改築・更新工事を行う計画。また、耐震診断も実施する予定。委託費として1800万円を確保している。
【汚泥焼却炉改築事業】
汚泥焼却炉(神栖市北浜)の改築工事を進める県鹿島下水道事務所は、22年度に焼却炉の基礎工事に着手する。オリジナル設計㈱(新宿区)が詳細設計を月内にまとめる。焼却炉建築の基礎となるコンクリート部分の工事を10月ごろに発注する。また、下水道ストックマネジメント計画に基づき、奥野谷ポンプ場の改築や、溝口ポンプ場と知手ポンプ場再構築にを行う見通し。