県県土整備部は、2021年度末に対する県土整備プラン2020の指標に対する進捗状況を示した。44指標のうち21年度末時点の目標値に対して達成しているのは30指標となった。
目標を達成している30指標のうち、21年度末の目標値に対して最も大きな進捗を見せたのは河川監視カメラの整備となる。339河川を対象に整備を行っており、20年度の進捗率は14%の実績。21年度は、目標値31%を大幅に超えた82%の実績となった。
このほか、10%以上の大幅な進捗が見られたのは◇長寿命化計画に基づく横断歩道橋補修(進捗率66%)◇長寿命化計画に基づくトンネル補修(同57%)◇長寿命化計画に基づく舗装補修(同43%)◇中学校の通学経路における自転車通行空間の整備(同74%)◇高校生の自転車用ヘルメットの着用率(同34%)――となっている。
一方で目標に対して進捗が10%以上遅延している指標は5つ。特に、2019年度に発生した東日本台風で越水・溢水が生じた河川の堤防嵩上げの整備については、目標値46%に対して23%という結果となっている。用地取得の難航や工事の遅れを主な原因としている。22年7月末現在の進捗率としては、野上川および南牧川の整備が終了したため、38%へ向上している。
このほか、22年度整備完了予定となっている7カ所については、用地交渉を丁寧に進めつつ、出水期に施工可能な工区の早期発注などにより進捗を図るとしている。また、23年度は対策が遅れている箇所を速やかに完成させる。