国土交通省の2021年度直轄工事における週休2日対象工事の実施状況がまとまり、対象工事として7492件を公告し、うち97・4%に当たる7300件で取り組みを実施したことが明らかになった。20年度比で実施件数は約1・1倍増加し、過去最多となっている=表参照=。
内訳は、発注者指定方式(現場閉所)が4018件、同(交替制モデル)が321件、受注者希望方式(現場閉所)が2546件、同(交替制モデル)が415件。公告件数に対する実施率は、16年度以降年々上昇し、21年度は約98%に達した。24年4月から建設業でも罰則付きの時間外労働規制が適用されることを踏まえて計画的に週休2日を推進し、適正な工期設定や経費補正を実施した効果が表れている。
国交省では17年度より現場閉所の状況に応じた週休2日工事の経費補正を実施しており、実態調査の結果を踏まえて22年度も補正係数を継続。19年度から試行を始めた交替制による休日確保を推進するモデル工事の補正係数も継続している。22年度は、受注者の希望により週休2日交替制を週休2日現場閉所に変更できる試行工事を四国・九州地方整備局で実施する。
国交省では働き方改革等の推進に向けて、全ての現場で週休2日が定着するよう取り組みの質の向上を図っていく考えだ。