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茨城県稲敷市

稲敷市東地区統合小の建設候補地は生涯学習センター付近/10月にも地質調査発注へ

2022/09/09 日本工業経済新聞(茨城版)

 稲敷市は、あずま東小学校・あずま西小学校・あずま北小学校を統合する東地区小学校再編整備事業で、3カ所の候補地から「あずま生涯学習センター付近敷地」に絞り込んだ。7月の市議会全員協議会で報告した。9月の補正予算案では、ボーリング調査および地質調査委託料として1742万円を計上しており、予算案が可決されれば、10月中旬にも指名競争入札で発注となるもよう。順調に行けば、来年度に設計に取り掛かる見込み。

 候補地の「あずま生涯学習センター付近敷地」(佐原組新田1596)は、敷地面積が約3万2000㎡。周囲に既存施設がないため、配置などの自由度が高い。洪水ハザードマップでは3m弱の浸水が想定されているが、盛土による対策が可能。

 市では少子化が進んでおり、2025年度には、あずま北小学校で複式学級が発生することが見込まれているほか、3校とも建物の老朽化が著しいことから、東地区小学校のあり方についてアンケートや説明会を実施。

 基本構想および基本計画の策定支援を担う㈱建設技術研究所茨城事務所(つくば市)が、その結果や意見を踏まえ、①東中学校敷地内②あずま生涯学習センター付近敷地③あずま北小学校敷地―の3カ所を統合候補地としてあげていた。

 東中学校敷地内(八千石77)は、敷地面積が約6万㎡と最も広いが、既存中学校があるため配置や工事ヤードの面で制限を受ける。

 あずま北小学校敷地(伊佐部1673)については、高台のため浸水の危険性はないが、敷地面積約2万㎡で、仮設校舎建設や既存校舎解体などが必要となる。

 市では10年に学校再編整備実施計画を策定。その中で、小学校を江戸崎地区、新利根地区、桜川地区、東地区の4エリアに分け、それぞれ新設統合する方針とした。

 これまで、14年に根本小・柴崎小・太田小が新利根小(新設)となり、16年に江戸崎小・君賀小・鳩崎小が江戸崎小に統合、21年には古渡小・浮島小・阿波小が桜川小(新設)となった。

 東地区では、13年に新東小が、17年にあずま南小があずま東小に暫定的に統合した。


【あずま生涯学習センターの向かい側】

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