前橋市は９月補正予算で、前橋総合運動公園整備事業に６０００万円を追加した。国庫補助の内示によるもので、第二野球場審判控室棟新築工事に充てる。同工事に向けて、このほど設計業務がスタート。工事公告は年明けとなる見通し。施設規模はＲＣ造２階建て、延べ床面積２００㎡程度を想定している。

第二野球場は、同公園（荒口町４３７－２）の東側に当たる拡張ゾーンに整備する。年度内に発注する審判控室棟は、２階建てで、１階部分に審判控室や役員室、男子トイレおよび多目的トイレを配置。２階部分をオープン型の観覧スペースとし、雨・日差し避けを設ける。固定式の客席80席程度を用意する方針となっている。

基本・実施設計業務は高橋建築設計事務所（前橋市）が担当。12月７日の履行期限で作業を進める。同業務が完了した後に、条件付き一般競争入札で工事発注を行う。設計業務の進捗を考慮すると、年明けの公告となりそう。約８カ月の工期を見込んでいる。

第二野球場では、２０２３年度以降に防球ネットの設置工事などが予定されている。補助金の交付状況などを考慮し、発注時期を調整する。球場が完成した後には、多目的広場や多目的グラウンドなど拡張ゾーン南側の整備に移行することとなる。全体の完了時期は未定としている。全体計画は日本公園緑地協会（東京都千代田区）がまとめた。

なお、同事業では◇園路広場整備◇排水施設整備◇給水設備－の３件をこのほど発注。８日に開札が行われており、いずれも審査中となっている。