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茨城県境町

事業費12億を投入/近くDB一括プロポ/活動施設4拠点年度内に

2022/09/10 日本工業経済新聞(茨城版)

 境町はアクティビティ施設の整備に動き出す。事業費12億2618万円を含む補正予算案が、9日の町議会で可決された。塚崎地区では(仮称)ドローンラボ・ドローンフィールドを整備。西泉田地区では、グランピング施設を新設する。上小橋地区ではオリンピックレガシーの展示などを行う複合施設「S―デポ」を建設する。いずれの施設についても、近く設計・施工一括での公募型プロポーザルを公告する見込み。年度内の完成を目指す。地方創生に向けた動きに注目が集まる。

 (仮称)ドローンラボ・ドローンフィールドの整備は、塚崎1988―1ほかの約2・7万㎡敷地で計画。施設ではドローンの研究開発や生産棟、室内実験棟のほか、屋内飛行場や駐車場を備える。詳細については、設計の中で選定していく。

 事業費内訳が実施設計・監理業務委託費が1926万1000円、工事費は3億7658万5000円としている。

 グランピング施設は、ことし4月に完成した人工サーフィン場(西泉田1230―1)の対面側に整備する。グランピング棟(100㎡×4棟)には、キッチンやシャワー、トイレなどを備える。屋外には、テントサイト(4区画)や管理棟、水飲み場などを設ける予定。

 またワーケーションが可能な観光拠点として、無線LAN環境の整備なども見込んでいる。実施設計・監理業務委託費に1320万円、工事費には2億976万6000円を確保した。

 複合施設となる「S―デポ」では、東京2020オリンピックのレガシーブースをはじめ、売店やラウンジなどを設ける。周囲では大型バスが乗り入れ可能な駐車場や電灯などの外構工事、デジタル基盤整備として無線LAN環境も整える。実施設計・監理業務委託費は652万1000円、工事費には2億1083万9000円を確保した。

 整備を進めているアーバンスポーツパーク2ndでは、全天候型での利用に対応するため、屋根やカーテンの整備に着手する。同施設は、面積約1750㎡規模で㈱新井建設工業(境町)が工事を進めている。

 全天候型化の工事費には3億9001万6000円を追加。BMXなどのナショナルチームの練習拠点として活用する予定で、国内外の大会招致なども視野に入れる。

 整備については、地方創生拠点整備交付金の採択を受けて実施する。境古河インターチェンジ周辺での一体的な施設整備で、地域のにぎわいに繋げていく。

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