常磐自動車道(仮称)つくばみらいスマートインターチェンジ(SIC)の整備が進むつくばみらい市は、2023年度に事業者の公募を行い、現地の調査・測量に着手していく考えを示した。22年度はSIC周辺整備に向けた基本構想を策定する。年度内に構想をまとめるとともに、組合設立準備委員会の立ち上げを目指す。対象となるのは谷和原庁舎南側の約60ha。土地利用計画として、6次産業化や都市農村交流などの展開も可能な複合産業施設誘致を検討している。
SIC周辺整備は、東日本高速道路㈱(NEXCO)と共同で計画している常磐自動車道(仮称)つくばみらいスマートインターチェンジ(SIC)設置事業と一体的に進めているもの。
今年度はSIC周辺地区の現況調査などにもとづき、民間活力による事業検討や市街化調整区域への編入を前提とした将来的な土地利用等における基本構想を策定する。また、地権者との合意形成を推進し、組合設立準備会の立ち上げを目指す。23年度には事業者を公募し、現地の調査・測量を行う流れとなる。現段階で、事業の完了時期は決まっていない。
対象区域は谷和原庁舎南側の古川新田、古川本田、成瀬本田、成瀬新田、加藤の一部で、面積が約60ha。現況は田んぼとなっている。周辺地区における土地利用等に関する勉強会では農業施設や商業施設の誘致を求める意見が挙がっている
21年10月開催の勉強会では、農業施設として観光農園や、農業資料館、穀物貯蔵施設、商業施設では道の駅や農産物直売所、本屋、レストランの設置などの案が出された。そのほかスポーツ広場やドッグラン、総合病院、介護施設といった意見が提出されている。
SIC設置については東日本高速道路㈱(NEXCO)がSIC設置や道路整備、市が雨水排水路や付帯工事などを行う計画で、今後具体的な範囲を協議していく。当初予算では事業費1億1120万1000円を確保。23年度末の供用開始を目指している。
SICは古川地内の県道常総取手線に整備を計画。谷和原ICから東に3・7㎞、谷田部ICから西に7・5㎞に位置し、本線直結型を想定する。取付道路は北側が160m、南側が40mを見込む。概算事業費は用地買収やNEXCOへの負担金、工事費などを合わせ、35・4億円を試算。
市は12日、つくばみらいSIC周辺地区基本構想策定に関する公募型プロポーザルを公告。26日まで受け付ける。審査結果は11月14日に公表予定。

















