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(仮称)上所駅は25年春の開業目指す

2022/09/15 新潟建設新聞

 新潟市は(仮称)上所駅について、2025年春の開業を目指していることを明らかにした。13日の新潟市議会一般質問で、新駅の進捗状況を聞いた内山航議員(翔政会)に、柳田芳広都市政策部長が答えた。本年度末までにJR東日本が進める新駅の詳細設計や新潟市が行う駅周辺施設の基本設計がまとまる見通しで、柳田部長は「JR東日本や関係機関と連携を図りスピード感を持って取り組む」とする。

 新駅はJR越後線白山駅~新潟駅間の中央区下所島地内にある和合線西跨線橋西側の既存地下横断歩道付近に設置。無人の地平駅として、駅舎は2面2線相対式。ホームは幅2・1~3m、延長125m。列車3両分の上屋を整備するほか、既存の地下横断歩道を自由通路として利用するため、改修してエレベーターも設置する。新潟南高校の通学や周辺の開発事業での利用者など、1日当たりの利用者に、4600人を想定している。

 2月には、新潟市とJR東日本で新駅設置に向けた基本協定を締結。JR東日本が駅ホームや地下歩道のバリアフリー施設を整備し、新潟市が前面道路の一部改良、駐輪場、駐車場など周辺施設の整備を行う。

 周辺施設を除く新駅の整備費用には約27億円を試算し、全額を市が負担する。

 また市が整備する周辺施設として駅南北でロータリーを計画。南側では送迎用の停車帯および駐車場10台分、駐輪場280台分、トイレを設け、北側には120台分の駐輪場と送迎車の回転場を整備する。西跨線橋下の公園にも駐輪場を設ける。

 現在、JR東日本で駅設置にかかる工事数量や工事費を確定させる詳細設計が進められているほか、市では駅周辺施設の整備へ駅前広場と駐輪場の施設規模や配置するための基本設計を行っている。駅周辺施設の基本設計は旭調査設計(新潟市中央区)が担当。

 なお新駅の名称については、地元小中学生や新潟南高校の生徒、地域住民から公募し、11月までに5案程度を選定。全国で重複する駅名が無いか確認した上で、12月ごろに市からJR東日本に要望をあげ、最終的にJR東日本が決定する。

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