甲州市は老朽化が進む県道日影笹子線・駒飼橋(甲州市大和町日影地内)について、補強工事などを県へ要望していく方針を示した。同橋は国道20号大和橋西詰交差点から南へ約300mに位置。地域の生活道路として利用されており、大型車の通行もあることから市は、対策の早期実施を求める。9月市議会で有賀公子議員の質問に答えた。
有賀議員は「昭和28年3月竣工と69年の歳月がたっている。橋の耐用年数は約50年とされ、20年近く耐用年数を超えている。普段から大型ダンプが往来するような橋に対して、どのような点検や安全対策が行われているのか」と、質問した。
市は「管理をしている県峡東建設事務所によると、県内にある約2000の橋梁を定期的に点検し、修繕を行いながら橋梁の健全性を確保している。耐震化については、緊急輸送路に位置付けられている路線の橋梁を優先的に実施中。県道日影笹子線は無指定であることから、実施予定は未定とのこと。架け替えの予定はない」と、答えた。
有賀議員は「今のところ耐震改修の実施も架け替えもないとのことだが、駒飼橋の架け替えについては甲州市合併当初から住民から要望があった」と述べ、早期の対応を求めた。
市は「管理をしている県に対し本橋梁の重要性を説明し、対策が少しでも早くなされるよう要望していきたい」と応じた。
同事務所によると、同橋は3径間のコンクリート橋で橋長は40m、幅員は6・1m。
【写真=建設から69年たつ駒飼橋】