県佐久地域振興局農地整備課は、これまで2回の入札が応札者がなく不調に終わった川上村御所平の埋沢大橋耐震補強工事について、入札方式を受注希望型競争入札に変更するとともに、同種実績要件を緩和し、9月下旬にも再度公告する。14日の農政部建設工事請負人等選定委員会で入札参加資格を決めた。参加基本要件は土木一式1007点以上、県内本店または営業所。発注規模は税込み予定価格1億6000万円以上5億円未満。
同橋梁は1989年に架設。橋長180m、全幅9.3m。上部工形式はPC3径間ラーメン箱桁橋、下部工は扶壁式橋台(A1、A2)、柱(中空)式橋脚(P1、P2)。工事概要は橋梁耐震補強工1橋L180m×W8.25m(車道6.75m、歩道1.5m)、上部工補強:外ケーブル連結、PC鋼棒連結、ダンパー設置工、伸縮装置設置工ほか、下部工補強:炭素繊維シート補強工、胸壁打替工ほか。
今年1月と4月に公告した際は、総合評価落札方式(工事成績等簡易型)で実施。また、2回とも同種実績要件を「PC(ポストテンション)橋梁上部工の新設又は補修(ケーブル連結工又はPC鋼棒連結工)工事の実績」としていたが、今回は「PC橋梁上部工の新設又は補修(PC鋼線などによる補強)工事の実績」に緩和する。
開札予定時期は10月中旬で、工期は870日(債務負担行為設定済)。設計はNTCコンサルタンツ長野営業所(信濃町)。