さいたま市は、「武蔵浦和駅周辺地区義務教育学校」整備基本設計を委託する最優秀提案者に久米設計(江東区、?03-5632-7811)を選定した。基本設計は23年10月末までにまとめる。23~24年度実施設計、25~27年度建設工事、28年度開校、29年度外構工事の順に事業執行していく方向だ。
南区の沼影公園と、沼影小学校敷地を合わせた約3万1000㎡が建設地。延べ床面積3万6000㎡程度の新校舎を具体化する。新たな義務教育校は5~9年生が新校舎、1~4年生が浦和大里小と内谷中に通う施設分離型となる。
久米設計は「学園モール」の発想に立ち、5年生ギャップを緩和する配置計画、大規模な学校全体を五つのユニット(1ユニット700~800人程度)に分ける制度導入の利点を最大化する学習環境、「ZEB Ready」のエコスクール、構造部材のプレキャスト化による工期短縮などを提案した。
提案競技には計4者が参加し、久米設計の429点が最も高かった。次点以降の点数は386点、377点、346点だった。