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スポーツ施設まとめ④/新体育館へ実施設計(常陸太田)/新スタジアムの検討進む(水戸ホーリーH)

2022/09/21 日本工業経済新聞(茨城版)

 第4回は県北・県央地域で進むスポーツ施設整備。新総合体育館建設に取り組む常陸太田市では、本年度に実施設計や既存体育館解体向けた準備を進めている。㈱フットボールクラブ水戸ホーリーホックでは、アカデミー拠点整備や新スタジアム構想を推進。施設概要について10月末の公表を予定する。北茨城市では、閉校した中学校を活用してグラウンドゴルフやスケートボード場のスポーツパークを整備する。日立市では、陸上競技場の第3種公認更新に向けた改修工事を近く発注予定。


【新総合体育館整備事業(常陸太田市)】

 本年度内の実施設計着手に向けた準備を進めている。約1年で設計をまとめ、順調に進めば24~25年度で本体工事を行い、外構工事などを経て、27年度当初の供用開始を目指す。本年度には、基本設計を安井建築設計事務所(千代田区)と柴建築設計事務所(水戸市)のJVが9月末までにまとめるほか、来年1月以降には既存体育館の解体工にも取り掛かる。

 新総合体育館は、山吹運動公園(新宿町1)の北側敷地9万8878㎡および隣接する7万499㎡を対象に、RC造2階建て、延べ床面積6800㎡規模で計画。事業費約46億円を投じてプロスポーツの試合が可能なアリーナを建設する。


【アカデミー拠点整備・新スタジアム構想(水戸ホーリーホック)】

 秋ごろにもアカデミー拠点となるクラブハウスやグラウンドの整備に取り掛かる。水戸市と水戸市サッカー協会と協力しながら、来夏の竣工を目指す。新スタジアム構想では、引き続きコンセプトの策定や建設用地の検討を進めている。順調に進めば、10月末ごろに両施設の概要について、公表を予定している。

 アカデミー拠点は小・中・高校生選手の育成施設として、クラブハウスやグラウンドを整備。専用スタジアムについては、J1クラブライセンスの要件となる1万5000人~2万人の座席を確保し、4方向に屋根を設置する。総工事費が100億円を見込む。


【旧華川中スポーツパーク整備(北茨城市)】

 旧華川中の屋外運動場敷地1万3241㎡を活用し、グラウンドゴルフ場(約5000㎡)やスケートボード場(約1000㎡)などの複合運動施設を整備する。工事費には9月補正案で、2億1300万円を計上している。予算確保後、速やかに工事発注し、3月末の完成を目指す。

 施設整備以外では、既存校舎を管理棟とする改修や進入路整備、50台収容の駐車場を設ける。設計委託費には同補正案に200万円を追加した。


【陸上競技場公認更新工(日立市)】

 市民運動公園陸上競技場の第3種公認更新に向けた改修に着手。近く工事発注を予定しており、着工が12月ごろ。23年3月の認定申請に合わせて施工する。工事費については、当初予算で設定した施設整備事業費2億9866万3000円の一部を充てる。

 陸上競技場ではトラック(400m×8コース)や投てきエリアの舗装修繕を行うほか、サッカー、ラグビー併用のグラウンドやバックスタンドの芝生張り替えを想定する。整備面積が全体で約1万100㎡。同施設(東成沢町2―15―1)は、1974年に供用開始。82年に日本陸上競技連盟公認の第3種競技場に指定された。

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