公共工事の発注における建設業者の格付けについて藤岡市は、これまでの客観数値だけのランク分けから国や県などが実施している主観数値による加点及び減点も取り入れる方向で検討に入った。
同市はこれまで、国土交通大臣または県知事が、それぞれの業者の経営状況、技術力等を総合的に審査し客観的評価を記した経営事項審査の客観的評価に基づき、各登録業者をA~Dの4段階に分け、各工事の規模や能力に応じた業者選定を行ってきた。
同市は、県などが客観点数のほかにISO取得や障害者の雇用、地域貢献、完成検査評価等による加点、指名停止による減点等の主観数値を加え各社の企業努力を幅広く評価していることから、新たに主観項目を設ける方向で検討する考え。
同市は現在、28業種の内、土木一式では800点以上がAランク、700点以上800点未満がB、550点以上700点未満C、550点未満をDランクに分類。
建築一式では、900点以上がA、750点以上900点未満B、600点以上750点未満C、600点未満Dに分けている。
水道は800点以上A、650点以上800点未満B、500点以上650点未満C、500点未満D。
また、業者登録の土木一式Aランクは、市内5社県内59社県外213社、Bランク市内10社県内51社県外25社、Cランク市内25社県内42社県外10社、Dランク市内8社県内3社県外1社となっている。
建築はAランク市内2社県内34社県外184社、Bランク市内5社県内28社県外53社、Cランク市内13社県内22社県外16社、Dランク市内9社県内3社県外2社。
水道においては、Aランク市内3社県内29社県外170社、Bランク市内12社県内52社県外32社、Cランク市内10社県内10社県外1社、Dランク市内1社で県内及び県外業者はなし-となっている。
発注基準については、土木一式Aランクが2000万円以上、Bランクが1000万円以上2000万円未満、Cランクが300万円以上1000万円未満、Dランクは300万円未満。
建築一式工事は、Aランクは1億円以上、Bランク3000万円以上1億円未満、Cランク500万以上3000万円未満、Dランク500万円未満。
水道はAランク2000万円以上、Bは800万円以上2000万円未満、Cは300万円以上800万円未満、Dは300万円未満。
適用時期は18年度からとしているが、具体的な主観項目や数値については検討中。