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茨城県稲敷市

稲敷市スポーツ施設整備まとめ/東農業者センターの耐震化検討/桜川野球場を更新へ

2022/09/27 日本工業経済新聞(茨城版)

 稲敷市は保有施設の保全計画に基づき、各種施設の改修工事を進める。そのうちスポーツ推進課管轄の屋内運動場については現在、東農業者トレーニングセンターで耐震補強工事に向けての設計を策定しているが、工事費が多額となる場合は、耐震化せずに廃止する方針だ。そのほか江戸崎体育館や新利根体育館については、全体的に老朽化が進んでおり、予防保全型で対応していく計画。また屋外施設では、来年度に桜川総合運動公園の野球場の更新を行う。

 東農業者トレーニングセンター(佐原組新田1596)は、1980年築、RC造2階建て、延べ床面積1487・23㎡。敷地面積5387・20㎡。2019年度に実施した耐震診断では、Is値は0・6だった。

 1階トイレの外壁を耐震壁に取り替えたり、1階アリーナの柱を補強したりするほか、2階の空きスペースに補強壁を新設することを想定しているが、工事費が多額となる場合は施工せずに施設を廃止する方針だ。

 設計については4月の指名競争入札で、つくば建築設計事務所㈱(龍ケ崎市)が205万円(税抜き)で落札。履行期限は10月10日。

 江戸崎体育館(荒沼3-1)は、1994年築、RC造2階建て、延べ4975・63㎡。メインアリーナ、サブアリーナ、会議室、トレーニング室、卓球室、シャワー室などを備えている。

 2019年の茨城国体に向け、16年度に㈱幸田(稲敷市)が屋根改修や防水工事、外壁改修を施工したほか、18年度に平山電機㈱(同市)が電気設備を、㈱関東エルエンジニアリング(龍ケ崎市)が機械設備をそれぞれ改修。そのため、今後大規模な改修は想定されていない。

 新利根体育館(伊佐津3170)は、1988年築、S造平屋、1967立法m。同じく大規模改修は予定されていない。 ほかのスポーツ施設では、桜川総合運動公園(柏木4―5)の野球場(1997年竣工、グラウンド1万2870㎡、スタンド648・82㎡、部屋373・16㎡)で、来年度に更新工事に取り掛かる。

 概要はナイター照明6基のLED化、1塁側と3塁側の観客席取り換え(木製からプラスチック製)や防球ネット設置、ベンチや更衣室の照明LED化、ラバーフェンスの更新など。ナイター照明に関しては、1億5000万円程度の事業費を想定。

 設計については、4月の指名競争入札で㈱根本英建築設計事務所(土浦市)が528万円(同)で落札。10月31日までに策定する。

 さらにテニスコートで、人工芝の張り替えを行う。9月補正予算案に設計委託料として352万円を計上しており、予算案が可決されれば、速やかに指名競争入札で発注となる。工事は来年度に行う見込み。


【桜川総合運動公園の野球場】

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