矢板市は、安沢地区の市道木幡安沢1号線の整備で、23年度以降に約320mの改良工事を行い、一般県道下河戸片岡線との交差点改良工事を2025~27年度に実施する方針を示した。県道交差点は南側の市道安沢12号線と変則的に交差。交差点改良後に安沢12号線と安沢15号線の改良に移る考え。12号、15号線の整備延長は合計約1130m、全幅7・5m。木幡安沢1号線、安沢12号線、15号線の総事業費は約20億円。23年度以降の残事業費は約11億円を見込んでいる。
木幡安沢1号線は市中心部と国道4号、エコパークしおや周辺を連絡する路線。安沢小学校の通学路で普通車がすれ違えない箇所があるなど狭く危険だったため、19年度から片側歩道2・5mの全幅10m(車道3m×2、路肩0・75m×2)に拡幅する工事を進めている。整備延長は約1300m。
工事は新幹線高架部から県道下河戸片岡線に向かって実施しており、今年度末に約980mが完了する予定。残る県道までの約320mについては今年度に用地取得と物件移転補償を行い工事に備える。
県道との変則交差点は西側に大きく拡幅し、安沢12号線との食い違いを解消する。交差点改良に伴い、農業用水路の付け替えが発生。12号線側では高低差がある水路2路線を付け替える必要があり、大規模な交差点改良になるため3カ年の工事期間を想定。現在の上段の水路は幅約1m、下段の水路は幅約0・5m。改良工事にあたっては営農に配慮して進めていく。
安沢12号線とその南に続く安沢15号線の整備延長はそれぞれ385mと748m。12号線は住宅地や農地、15号線は農地を通過。センターラインがなく、幅員が5~6m程度。
標準部の幅員構成は車道3m×2、路肩0・75m×2。現道拡幅を基本とし、直角の2カ所は緩やかなカーブとする計画。
安沢12号線、15号線は用地測量が完了している。木幡安沢1号線の整備が完了次第、用地取得に着手し、道路改良工事を進めていく考え。3路線の整備は塩谷広域行政組合の要望を受けて実施。スケジュールは交付金の状況によって左右されるものの、市は最優先で取り組む路線に位置づけている。