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群馬県前橋市

前橋市が広瀬団地建て替えへ民活導入可能性調査

2022/09/28 群馬建設新聞

前橋市は広瀬団地の建て替えに向けてPPP/PFI導入可能性調査を進めている。業務は長大(東京都中央区)が担当、2023年2月の履行期限で作業に当たる。同業務の結果が次年度以降の動きに大きく影響する。建て替えの対象となるのは西側の一角、4施設7棟となっている。

広瀬町1~3丁目に位置する同団地は、第2を除いた第1~21団地で構成され、全体で52棟となっている。西側に位置する広瀬団地公園(広瀬町1-16)を囲んだ区画で、建物をリニューアルする。1966~70年に整備した建物で、鉄筋露出など老朽化が著しい状況。

22年度は当初予算で事業費856万9000円を確保し、PPP/PFI導入可能性調査を実施。指名競争入札で長大へ委託した。従来の直営での手法との比較検討や、市場の調査などを研究し、民間活力導入の可否を判断する。

23年度以降の動きは、同業務の結果によって異なる。PPP/PFIを導入する場合は、事業者選定に向けた公募に向けて準備を進める。従来の手法で行う場合では、基本・実施設計へと移行する。いずれにしても着工までには2~3年を要する見通し。

市は民間活力の導入に積極的な姿勢を示している。これまでに、施工中の道の駅まえばし赤城で初導入。22年度には六供町の水質浄化センター再構築事業で、同様の導入可能性調査を行っている。PPP/PFIにより民間の資本と技術力を生かし、効率的かつ効果的な公共サービスの提供を図る。

建て替え対象の団地は◇広瀬第3団地、同第6団地、同第7団地、同第20団地-となっている。

それぞれの建物の詳細は次の通り。(【団地名】=建築時期、建物数(棟名)、構造、延べ床面積)

【第3団地】

66年、2棟(RA-66、RB-67)、RC造4階建て、1872㎡

【第6団地】

69年、1棟(RE-69)、RC造4階建て、1968㎡

【第7団地】

70年、2棟(RC-70、RF-70)、RC造4階建て、2140・8㎡

【第20団地】

68年築、2棟(RC-68、RD-69)、RC造4階建て、1915・2㎡

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