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県北・官民連携事業/東部地区へ複合施設(常陸太田市)/再整備・運営に提案公募(常陸大宮市)

2022/09/28 日本工業経済新聞(茨城版)

 行政と民間が連携して、まちづくりを進める「PPP/PFI(官民連携)」。双方の強みを生かした取り組みは、良質なサービスの提供や地方創生など多くの効果を生み出すものとして、県北地域においても積極的な活用が進んでいる。常陸太田市の東部土地区画整理事業では、市民が熱望する書店やカフェなどの複合施設に動き出す。常陸大宮市では、レジャー施設パークアルカディアの再整備・運営に民間提案を募る。日立市のかみね公園では、活性化に向けた準備を進めていく。

【東部地区官民連携施設(常陸太田市)】

 東部土地区画整理事業のC―1街区(1・5ha)において、地元商工業者が参画できる官民連携の複合交流施設を計画。市民からの要望が強い書店やカフェ、アパレル店のほか、公共窓口などを入れた大型商業施設を想定する。今後は整備手法などを検討し、2024年度の供用開始を目指す。

 複合施設の規模は、延べ床面積3800㎡を予定。敷地を市が所有し、建物は民間事業者が建設・所有し、一部を市が借り受けて運営する方式を計画している。

【ネイチャーパーク整備(常陸大宮市)】

 自然レジャー施設「パークアルカディア」の再整備・運営に民間事業者からの提案を活用する。12月上旬にも事業者を選定し、年度内に基本設計をまとめる。順調に進めば24年度にも工事に取り掛かる。提案内容は、整備内容やスケジュール、概算費用など。11月10日まで提案書を受け付ける。

 同施設は敷地面積5万2215・87㎡。ケビン4棟や運動広場約7000㎡などを備える。

【かみね公園活性化(日立市)】

 公園中央に位置する広場エリアなどへの交流拠点施設の整備では、Park―PFIやBTO方式、リース方式による参画を想定。今後は整備内容や手法などを判断し、実施要領の策定や事業者の募集について検討を進めていく。

 広場エリアを含む交流やすらぎゾーンでは、飲食・物販機能を備えた交流拠点施設の整備を検討している。施設内には展望レストランやデッキを備え、イベント開催などのにぎわいを創出する。事業期間は22~25年度を見込んでいる。民間活力導入に向けては、検討調査を八千代エンジニヤリング㈱が進めている。

【那珂IC周辺道の駅(那珂市)】

 複合型交流拠点施設「道の駅」整備に向けて検討を進めている。設置候補地は、飯田押敷交差点北側や飯田大洞交差点などを想定しており、敷地面積が最大で10haを試算。今後は整備・管理運営に係るPPP/PFI導入可能性などの検討を進めていき、基本構想・計画を年度内にまとめる。順調に進めば23年度にも基本設計に取り掛かる。

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