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群馬県太田市

太田市は新田学校給食センターで給食室建築

2022/09/30 群馬建設新聞

太田市は新田学校給食センター(新田金井町607)の廃止予定を受け、生品小、木崎小、綿打小の3校で給食室建設を計画している。設計業務は各校ごとの委託を計画しており、時期などはこれからの検討。工事費は9月補正予算で各校3億560万円を限度額とした2023年度までの債務負担行為を設定しており、23年度に予定している。設計業務は各校520万円を計上し、それぞれ繰越明許費に設定している。

市はこれまで、新田学校給食センター1カ所で複数校の調理を行うセンター方式としていた。老朽化が著しいため、機能を停止することを検討。現在、小学校3校、中学校3校の6校が受配校となっていたが、親子方式を前提に計画を進める。生徒児童は約2200人。給食室の建設は小学校のみとなり、生品小学校(新田村田町1365)、木崎小学校(新田木崎町1121)、綿打小学校(新田上田中町795-3)が対象となる。

給食センターは1987年に建設され、S造2階建て、延べ床面積837㎡の規模。今後、廃止も視野に入れながら検討を進める。

このほか、2022年度は毛里田小学校と毛里田中学校の親子方式へ向けて新築設計業務を計画している。毛里田小の給食室はS造平屋、床面積約440㎡。毛里田中はS造平屋、床面積約200㎡。設計業務はアークプランニング(太田市)が手掛けている。

新築を行う上での基本方針としては、学校給食衛生管理基準を踏まえた学校給食施設の整備を掲げている。衛生環境の整備では作業環境をドライシステムとし、内部の温度および湿度管理が適切に行える空調設備を備える。また、食物アレルギー対応や、児童ができるだけ短い距離で給食を運搬できる動線の確保も行う。このほか、快適な室内環境を確保するため、使用材料の適正な選択、換気、通風および採光の確保、結露防止や断熱化に加えて、保全業務が効果的に行われるように仕上げ材料の耐久性、耐汚染性および耐風・耐水性、容易な維持管理にも配慮する方針。

同市はこれまで22年度に南中学校(高林北町955-1)の給食室を対象に工事を実施。建築、電気、管による3分離の一般競争入札で工事を公告した。設計業務はオコノギアーキテクトオフィス(太田市)が手掛けた。なお、20年度は東中学校(飯塚町80)と薮塚本町南小学校(大原町2201-1)で建て替えを実施。東中学校は建築工事を石宝(太田市)、機械設備を日研(太田市)、電気設備を実電機工事(太田市)が担当。薮塚本町南小学校は建築工事を加藤建設興業(太田市)、機械設備をトーカイ(太田市)、電気設備をイズミ電機工業(太田市)が手掛けている。

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