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群馬県草津町

年度内に基本計画策定/西の河原公園の再生

2005/12/16 群馬建設新聞

 草津町は、西の河原公園の優れた立地性や自然条件を活かし、より魅力的かつ利用価値の高い同町の地域資源として再生させるため「【次世代育成・誘客・防災公園】-まちを元気にする公園活用モデル事業-」に着手。そのための住民参加型の検討会も発足させ、今年度中での基本計画策定を目指す。

 同公園は、100年を越える歴史を持ち、8・5haの広さを有す。同町温泉街の中心部に隣接し、国道292号と温泉街を結ぶ結節点として、また西の河原通りを挟み、湯畑や和風通りに続くメインストリートの起点として観光利便性上極めて優れた立地にある。内部には、広大な露天風呂、湧き出す温泉などがあり、貴重な自然的・文化的特性を併せ持っている。

 昭和33年から県の国立公園園地事業として園路やトイレ、四阿等の整備が行われてきたが、コンクリート造の人工的な湯の池や園路、老朽化したビジターセンターなどの問題・課題が指摘されている。そのため、再生に際しては、?魅力的な公園空間の創造?多機能型公園への挑戦?地域と一体となった公園管理・運営の検討を行う。

 同町は5月、平成17年度全国都市再生モデル調査に同公園再生ビジョン検討のための調査の実施を提案し、応募587案件の中から選定を行った。今後、検討会での意見を集約し、国からの補助を受け、同町が事業を進めていく。

 検討会では、18年3月までを期限に計5回の開催を予定。これまでに3回が実施された。意見として提出されたものとしては、足湯の設置や公園内のバリアフリー化、園路及び公園入口周辺の整備・融雪、照明の増設、ビジターセンターの再整備--など多く出され、同町観光商工課では「観光客の誘致と滞在時間の延長が課題。自然を生かし、気軽に立ち寄れる公園をコンセプトに今後、予定されている第4回、第5回の開催を通じ、方向性を導き出す」としている。



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