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栃木県茂木町

古口達也茂木町長、駐車場拡張し施設配置検討、道の駅リニューアルへ構想

2022/10/07 栃木建設新聞

 茂木町は、老朽化する道の駅もてぎの全面リニューアルの検討に着手する。古口達也町長が本紙のインタビューに答えた。2023年度までに基本構想を策定し、リニューアル内容を具体化。歳出を平準化するため、ケーブルネットワーク光化整備の完了を見据え、施設整備に着手する。古口町長は物産コーナーやレストランなどのバックヤードのスペース確保と駐車場拡張の必要性を力説。町民アンケートや庁内ワークショップなどの意見を踏まえ施設配置を検討していく見通しを示した。(2面に古口町長インタビュー)

 道の駅もてぎは、県内第1号の道の駅として1996年に登録。宇都宮方面から町中心部に入る国道123号バイパスと旧道の分岐部に整備された。

 道の駅にはフードコーナー、イベント広場、農産物直売所などの振興施設に加え、ツーバイフォー工法の先駆け的な旧古田土雅堂邸、彫刻家流政之氏のオブジェなどを設置。

 17年3月には、24時間使用可能なトイレをリニューアル。中央ポーチ左に多目的トイレを配置したほか、オストメイト対応やベビーチェア付き個室トイレ、小児用洗面台を男女用とも設置。女性用トイレには親子トイレも設置した。

 東日本大震災や集中豪雨など頻発する災害を背景に、緊急避難場所や広域的な災害支援など防災拠点として道の駅の役割が重要視されるようになると、町は防災館を設置。「道の駅第2ステージ」に対応した。

 施設は太陽光発電を使った照明、非常用電源、物資保管倉庫を備える。平時は休憩所として利用でき、授乳室も配置。1階には防災用品の展示、町中心部を流れる逆川の氾濫などによる茂木の大水害の教訓を後世に伝えるため、災害の写真などが展示されている。

 国土交通省は今年度、道の駅もてぎを「道の駅第3ステージ」実現モデルプロジェクトの実施箇所に選定。「第3ステージ」は20~25年度の期間、道の駅が地方創生と観光を加速する拠点を目指すとし、22年度からモデルプロジェクトを実施。得られたノウハウを全国に展開するとした。町はモデルプロジェクトを活用しながら、新しい道の駅の事業の在り方を基本構想にまとめる。

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