前橋市は16日、新斎場の火葬炉メーカー選定に関わる指名プロポーザルの選定結果について、指名した3者の中から宮本工業所(富山県富山市奥田新町12-3電話076-441-2201)を特定したことを明らかにした。
選定理由については、「総合的に炉内の流れに考慮した、合理的な設計になっている」ことなどをあげている。
新斎場は、老朽化等により現在地に建て替えるもので、現有施設を稼働しながら建て替え工事を進めていく。
本体の設計業者選定についても指名プロポ(5者)を導入し、山下設計(東京都中央区日本橋小網町6-1電話03-3249-1551)を最優秀作に特定。
同社の提案は、基本構想の段階で2階建てとしていた階数を平屋建て(延べ床面積約7000㎡)としている。新施設は、通夜にも対応、内部は火葬ゾーン(告別室4室、炉前ホール、収骨室3室、火葬炉12基)、待合ゾーン(待合ホール、待合室10室)、式場ゾーン(式場=150人用1室、300人用1室、会葬者控室2室、遺族控室3室)の、3ゾーンに区分。式場の300人用を2つに分割することで、最も利用割合が高い150人用が最大3室になる。
また、環境保全対策では主燃焼路に再燃料炉、集塵装置、冷却装置を付加し完全無公害化を図るほか、制御安全装置を備え自動化、省力化とする。概算事業費は、38億9000万円余りを試算、本体単価(設備含む)は1㎡当たり約45万円としている。
工事は、19年度から着手し現有施設を使用しながらの施工となるため2期に分けて実施。まず第1期で式場棟を建設、その後旧式場を解体し火葬炉棟を整備。21年度内の供用開始を目指している。